川口市はJR京浜東北線や武蔵野線、埼玉高速鉄道線など複数の路線が利用可能で、JR川口駅から池袋駅までは約20分(乗り換え含む)、東京駅までは約25分という抜群の交通利便性を誇る。都心へ通勤・通学する層にとって、この「距離の近さ」が最大の魅力となっていることがうかがえる。
また、単なるアクセスの良さだけでなく、生活インフラが整っていることも人気の要因だ。市内には商業施設や飲食店が豊富に揃っているほか、行政による「児童手当」や「子ども医療費支給制度」といった子育て支援策が充実している。
近年は「住みやすい街」としての認知も定着しており、都心のベッドタウンとしての機能と、自立した生活拠点としての魅力が両立していることが、全世代からの圧倒的な支持に繋がっているようだ。
「クレヨンしんちゃん」の舞台、春日部市はファミリー層に人気
一方で、総合2位以下の顔ぶれからは、居住者の多様なニーズが見て取れる。総合2位の越谷市は、カップルやファミリー層からの人気が高く、年間約5000万人が訪れる国内最大級の商業施設「イオンレイクタウン」の存在が大きな強みとなっている。週末のレジャーや買い物を身近で完結させたい層にとって決定打となっている。
総合3位の川越市はシングル部門では2位だった。「小江戸」として知られる情緒溢れる街並みが魅力で、歴史的建造物が並ぶ一方で、3路線が利用可能で都心へのアクセスも良好というバランスの良さが評価されている。なお、総合4位はさいたま市大宮区、5位は草加市だった。
また、ファミリー層では「クレヨンしんちゃん」の舞台としても知られる春日部市が3位にランクインした。市の子育て応援や、藤棚などの自然スポットが充実しており、落ち着いた環境を重視する層の受け皿となっている。
今回のランキングでは、総合1位から5位までが昨年と同様の結果となった。テレワークの普及などで住まいの選択肢が広がったとされる昨今だが、今後も、自治体独自の支援策や大型施設の有無が、重要な指標になっていきそうだ。


