自転車で急にぶつかってきた相手が「コラ!逃げるな。これは事故だろ」 交番に駆け込まれた結果→警官に労われた男性

画像はイメージ(AIで作成)
日々の生活の中で、思いもよらない「クレーマー」に遭遇してしまうことがある。投稿を寄せた60代男性は、仕事先から自転車で帰宅していたときに起きた、ある厄介な出来事を振り返った。
左右に歩道のある一方通行の道路で、車道の左側を走っていたときのこと。信号が青に変わったため、複数の自転車と併走しながら交差点に差し掛かると、思いがけないことが起きた。
「左側の歩道を走っていた自転車がそこから突然右折を始めて、直進の自転車の一団を横切る形になりました」
ぶつかりそうになった男性はスピードを上げてなんとか衝突を避けたものの、相手の自転車の前輪が、男性の自転車の後輪付近にぶつかってしまった。
被害もなさそうで、転倒も免れたため「危ない人に関わるのが嫌で相手に一瞥だけくれて通り過ぎることにした」という男性。しかし、ここから思いがけないトラブルに発展する。(文:篠原みつき)
「自分は自転車で当て逃げにあった被害者です」
「衝突してきた人物が大声で『コラ!逃げるな。これは事故だろ』と叫んできたのです。そのうえ、その交差点の角に偶然あった交番に駆け込んで事故の届けをし始めたんです。『自分は自転車で当て逃げにあった被害者です。被害届を出します』って」
最初は状況がまったく理解できず、事情を聞いた警察官も理解に苦しんでいたという。相手は30代半ばぐらいの男性で、ぱっと見は普通の人だったというが、その主張は驚くべきものだった。
「自分は交差点で右折したかったので右側を何度も確認した。先に走っている自転車の運転手が右側を確認していたのだから、後続を走っている自転車達は右折を想定して止まるかスピードを落とすのが常識。それなのにこの人はスピードも落とさずに自分の進行方向を塞ぐように直進してぶつかった。事故として受理して下さい」
男性は「あまりにも自分勝手な主張にあきれました」と振り返る。担当した警察官も苦笑いしており、交番の中では「痛い人を相手にする対応」を強いられたという。
警察官と声を揃えて「でしょうねぇ」
警察官は「私は立場上どちらか片方の肩を持つわけにはいきませんから。ただ、あなたは自分が正しいから謝って欲しいと言うことですね」と、なんとか場を収めようとし始めた。男性もそれを察し、「ハイハイ、分かりました」「仰る通り。あなたが全て正しいです」と逆らわずに謝罪した。
すると相手は、さらに面倒なことを言い出した。
「その言い方が嫌なんですよね。謝りながら他人をバカにするようなその言い方。私、学生時代からよくいじめに遭っていたんです。その時からそういう言い方をよくされたもので納得出来ないんです」
これには、男性も警察官も思わず声を揃えて「でしょうねぇ」と返してしまったという。
結局、30分以上も支離滅裂な主張を聞かされ、事故の書類を作成した上で相手には帰ってもらった。その後、警察官からは「被害者の言い分があまりにも常識外れなので、あなたに連絡等が入ることは無いと思います。……たいへんでしたね。お疲れ様です」と労いの言葉をかけられたそうだ。
男性は、「こういう根っからのクレーマーとして生きている人って居るんだと知りました」と呆れ返った様子で結んでいる。
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