「独身禁止、家確認、譲渡後は写真送信」保護犬・保護猫の譲渡条件を厳しくせざるを得ないワケ
先日、ガールズちゃんねるに「保護犬・保護猫の譲渡条件が厳しい」というトピックが立っていた。トピ主は8年前に保護犬を迎え入れようと、いくつかの団体に打診したという。ところが当時まだ小さかった子供がいたこともあり、譲渡は断られたのだそうだ。
これは、まあ理由は色々あるよね。まず子供の安全、犬の安全を団体側が100%担保できない。譲渡した犬が仮に子供さんに噛みついたりしたら、大変なことになる。譲渡したくなくて譲渡会に犬や猫を連れていく団体なんて基本的にないので、まあこの場合は仕方ないんじゃないかと。
そこでトピ主はペットショップで犬を迎えたということだが、これもまあ一つの解決策ではある。ともあれこの方は、譲渡条件が厳し過ぎると考えており、色々と意見を募っている。
大前提として、譲渡条件が厳しい理由はいくつかあるが、主に虐待と逸走防止が大きい。世の中には極悪人がいるもので、虐待できる動物を入手するため譲渡会に顔を出す奴がいる。そういう奴は住所もでたらめであることが多いことから、団体側も実際に自宅に出向いて実在の住所に、その人物が住んでいるか。居住の実態をちゃんと確認する。
大切に保護し、育て、譲渡に繋げる動物を、不適切な人間に渡したくないから。
悲しいことに虐待というのはみんなが思っている以上によくあることで、まあ、ここにはその詳細を書きたくないと普段薄情な僕が思うぐらいには、酷い事例が多い。
また、逸走対策をしっかりやってくれるかどうかも、団体からすれば譲渡の大事な条件になる。特に猫に多いが、網戸を突き破って脱走し、そのままいなくなることがある。なので、網戸にするなら窓に金網を張った格子を別途取り付けるなどの対策が推奨される。網戸って紫外線で劣化するのが早く、指で押すだけで破れるから、猫が脱走するなんて簡単なことだ。
譲渡にかかる条件は団体によってピンキリだが、他にも独身男性はNGとか、高齢者はNGといったケースもある。前者は虐待する人間はほとんど男性が多いということから来ているのだろうか。ただ独身男性であっても、既に数年ほど犬猫の飼養実績がある場合は免除されることが多い。
高齢者については、飼い主死去の際の共倒れを防ぐためであるが、最近は「終身あずかり」という名目での譲渡も進んでいる。
「譲渡条件が厳しい」という人にオススメなのが自分で保護するという選択
このトピックには、譲渡動物を家族に迎え入れようとしたものの、条件が厳し過ぎてびっくりした経験を持つ人たちの書き込みも散見される。参考程度に引用させていただきたい。
「独身禁止、家確認、譲渡したらラインで写真送信とか」
「ペット可のアパートに住んでて、うちは子供のいない夫婦なんだけど、愛情が目減りする可能性を回避するためにお子さんが生まれてから受け取りを考えてほしいとか、旦那さんか奥さんは動物と過ごす時間を確保できる仕事であること、とか言われて、考えが至らずスミマセン、となった。でもそのぐらいの覚悟がないと動物を飼ったらダメなんだなっていう学びにはなったから断られて正しかったと思う」
「うちは猫を譲渡してもらったけど、全然厳しくなかったよ。契約は自宅で行うこと、避妊去勢手術を受けさせること(終えたら連絡する)、自分が飼えなくなった場合に猫を面倒見てくれる人を見つけておいて契約書に記入すること、完全室内飼いで散歩もダメ。これくらい」
まあ、条件が多いところは本当に多い。一方で譲渡条件が緩い団体もある。それでも自宅訪問はほぼマストだろうけど。なにせペット不可物件住みなのに譲渡会に来る困った人とかいるからね。
こういういくつかの条件を満たすのはちょっと厳しいかもって人には、トピ主みたくペットショップでのお迎えもオススメだし、何なら自分で保護するのが一番。
野良犬はもう滅多にいないけど、野良猫っていっぱいいるでしょ? あなたが普段見かけるあの猫たち、大半は数年で死んでしまうのだ。
野良猫の平均寿命は3年から5年なんてデータもあるけど、外には交通事故、感染症、虐待、アライグマなどの外来種による捕食リスクなどが山ほどある。そういった不遇な猫を自分でどうにかして保護して、そのまま飼うのが一番。これなら譲渡条件もへったくれもない。
うちも拾った猫ばっかりだけど、ちゃんとしっかり世話してりゃ譲渡された猫も拾った猫も買った猫も変わらないし。まあとにかく、譲渡会の譲渡条件が厳しめなのはちゃんと理由あってのことで、別に嫌がらせ目的ではないという話はしておきたかったところですわ。
ただ、団体によってはそもそも「ここどうなんだろう」みたいなところもある。譲渡会に行く前に、主催する団体を検索するぐらいはしたほうがいい。過去に虐待問題とかネグレクトやらかしてる団体もないわけではないので。
あと、代表の存在がホームページなどで明確になってない、活動実績が明瞭でない、シェルターがあるのに一般公開していない、SNSでの発信ばかり頻繁で譲渡会への参加が少ない、団体の代表が寄付を財源に贅沢な生活をしている噂が絶えない、そういった団体にはマジで要注意。だってあなた、そんな団体に、譲渡にあたって個人情報なんか渡せますか? という話になるので。団体もしっかり選ぶことが肝要だ。
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