「結婚相手は普通の人でいいのに」という声を婚活女性から聞くことがある。そう言い出すのは大体少し婚活に疲れも見え始めた人だ。しかし、この”普通の人”とは一体どんな人のことを指すのだろうか。
恋愛コンサルタントの鈴木リュウさんは、次のように解説する。
「彼女たちが言う”普通の人”は年収500万円以上。学歴は日東駒専以上の大卒か高専卒、理系なら工学院、芝浦工業大学、日大以上といったところでしょうか。容姿は”星野源”みたいなイメージ。身長165センチ以上、体重は60~80キロ、BMI18~27の痩せ型からややぽちゃです」
東京の”普通の人”の基準は高め 地方だと「年収350万円の地元有名企業勤め」
また、婚活女性がよく条件に挙げる「清潔感のある人」だが、口臭がなく、鼻毛が出ておらず、ヒゲ、爪などが整っていることはもちろん、「美容院に月1~2回通っていて、ジムで汗を流し、夜寝る前に化粧水をつけて寝ているような人」が該当する。
親は少なくとも片方が大卒で、地方在住の場合は地元の銀行や市役所、教師などの公務員か地元の大企業勤務、自営業ならば年商800万円以上。デートの運び方にも”普通の人”として求められるものがある。
「待ち合わせはお店直接集合が原則として、寒い中や暑い中歩かせない。女性がトイレに出たときにお会計はすべて支払う。カウンター席を予約できて、たばこは吸わないか、吸うときは目の前で吸わない人」
その際の会話も、「それいいね」「行ってみたいね」など肯定と共感で傾聴でき、「さらにいえば定期的に『かわいい』とほめてくれて『ありがとう』『ごめんね』をポケモンのコラッタのように大量に口にできる人でしょうか」とのことだ。
こうして挙げると中々のハイスペック人材にも感じられるが、鈴木さんは「これらは東京基準だと”普通の人”ですね」と話す。地方の場合は、年収350万円程度で地元の有名企業または関連会社勤めが”普通”となる。東京の基準は高いようだ。
普通の人と付き合うには「若い」か「稼げる」か
この”普通の人”と出会うにはどうすればいいのか。鈴木さんは「あなたが大企業勤務かマーチ以上の学歴なら、同期や同級生にあたると早いです」という。
「婚活市場ならアプリでも相談所でも婚活パーティでも出会えます。マッチングアプリでいいね上位10%以上の男性は、基本的に上記のスペックを持ち合わせていますしね。でも、こうした男性には女性も殺到するので当然レッドオーシャンです」
そのため、最も手っ取り早い方法は「自身の年収を上げ、割り勘でも問題ない生活水準になること」だという。
「あとは若くてかわいいことも条件になってきます。”普通の人”とマイナス5歳で釣り合います。男性は年下が好きなので、あなたが28歳なら33歳の普通の人とマッチングできます。容姿を磨いて若いうちに勝ち抜けするか、仕事をがんばって20代後半で職場内恋愛か職場の普通の人に知人男性を紹介してもらうのがいいです」
20代前半は容姿を磨き、アラサー以降は”強み”を持つことが重要
鈴木さん曰く、”普通の人”が女性に「稼ぐ力」と「容姿」を求める傾向がある。仮に男性の年収が500万円だと家族を持つと生活は苦しくなるため、女性もある程度の年収がなければならない。。
「働かないのであればある程度分業して、家庭のことは女性が担う形にしないと男性からは”釣り合わない”と思われてしまいます。ただ、25歳までなら年収が不安定でも容姿だけを磨けば30歳以上の普通の男性から求められることは多いです」
“普通の人”と結婚したいのにうまくいかない人はどうすればいいのか。鈴木さんは「25歳以下だと、まずは容姿を徹底的に鍛えてください」という。
「化粧とファッションを男性が好むスタイルに変更し、太っているならば食事制限をしてダイエットをしてみてください。男性誌のグラビアアイドルが着ている服が参考になります。それでアプリ、パーティ、相談所など婚活市場にいけば圧倒的にモテます」
26~31歳は年収をあげることに注力する。何かしらのスキルを身に着け、いざ交際に至ったときにその”強み”を示すべきとのことだ。
「看護師なら彼の体調をみてあげられる、営業なら仕事の話をたくさんできるので相談相手になれるなど、彼があなたに見いだせるスペシャリティをアピールしましょう。なお、割り勘ができると『この子とは長い間関係が続けられそう』と思ってもらいやすく、強いです」
その上で31歳以上は、”40代の普通の人”を狙うべきだと話す。「アプリで男性を検索する際に『29歳まで』『39歳まで』とすることが多いです。なので男性も40を超えると急激にモテなくなります。そこを狙いましょう」とアドバイスしていた。