婚活は条件が多いほど難しくなるが、「容姿が良くないと好きになれない」という一点だけで苦戦する人もいる。掲示板ミクルに1月上旬、婚活中のアラサー女性が、「結婚できない。見た目が好きになれない」というスレッドを立てた。スレ主は婚活で色々な人に出会い、性格が良く話が合う男性もたくさんいたが、「見た目がいいと思えず、結局上手く行かない」と悩んでいる。
正直、筆者も面食いなのでこの気持ちはよく分かる。「見た目がタイプじゃないと好きになれない」というのは、男女ともよくあることではないだろうか。だが実はこの女性、自分の容姿に強いコンプレックスがあり、
「小さい頃から親に『あなたは不細工だから太ったら終わりだ』と言われ、体型だけは細身を維持してきました」
「特に目が小さく、社会人になる前に二重に整形しました」
などと明かしている。(文:okei)
「顔や体型がタイプじゃなく、体の関係を持てなかった」という人も
また投稿者は、「自分の容姿が悪いので、余計に容姿のいい男性に惹かれる」と自己分析し、「将来子どもも欲しいけど、不細工に産んだら可哀想なので作らない方がいいかもしれない」とまで思いつめていた。ちなみに好みのタイプは「細身で目が大きい男性」とのことだ。
スレッドの回答は、「あなたの価値観は間違っていない」という肯定コメントが数多く寄せられた。
「好みがあるのも面食いなのも変じゃないですし、当たり前のことだと思います」
「見た目タイプじゃないと一緒にいてもつまんないよ。どストライクじゃなくても好みのタイプの系統じゃないと、好意を持つのは難しい」
など、見た目重視の皆さんからの励ましが相次いだ。「好きな顔立ちは妥協せず、その他のスペックから妥協点を見つけた方がいいと思う」などの助言もある。
既婚者からは、低収入、低身長、義母との同居など他の条件は良くないが、顔と性格が合うことが決め手で結婚し、後悔していないという声も。また、結婚前提で2年間同棲したものの、
「顔や体型がタイプじゃなかった事が原因で体の関係をもつことがどうしても出来ませんでした」
という衝撃的な経験談もあった。どんなにいい人でも「恋愛対象になる/ならない」は、見た目の好みに大きく左右されるケースが多いようだ。
自分の基準で美醜を押し付けた親の罪は大きい
他方、容姿がいい男性は婚活市場にはめったにいないため、まず自身の考え方やコンプレックスをなんとかしたほうがいいという助言もあった。
「親御さんの『太ったら終わり発言』を捨ててみたらいかがですか。(中略)まずは『私は太っても終わったりしない、でも健康には気をつけなきゃ』と温かく励ましてあげてみては」
とアドバイスする人もいて、筆者も同感だ。
投稿者は、「容姿が良くて性格の良い男性が自分なんかを選んでくれるわけないので……」などと苦しんでいた。実際の容姿のほどは不明だが、これはかなり親からの呪いが効いているのではないだろうか。親はよかれと思って言ったのかもしれないが、投稿者はかなり自己肯定感が削られているように見える。
かつて筆者の知人にも、まったく太っていない可愛い娘さん(当時10歳くらい)を「おデブちゃん」と人前で連呼する美人ママがいたことを思い出した。親が自分の基準で美醜を決めて我が子に押し付けるのは、かなり危険で罪な行為ではないだろうか。
コメントには、「色々言われるけど、アラサーはまだ若い、安売りすることはない」と励ます声もある。まずは自分のコンプレックスを和らげて、明るい表情で婚活に臨むことをお薦めしたい。