『ドラえもん』の劇場版『STAND BY MEドラえもん2』が昨年公開された。大人になったのび太くんとしずかちゃんの結婚を描いた感動作だが、ハイスペックな同級生の出木杉くんではなく、何をやってもダメダメなのび太が結婚相手に選ばれたことに引っ掛かりを覚えた人もいるようだ。
ガールズちゃんねるに2月19日、「しずかちゃんは出木杉君ではなくなぜのび太を選んだのか?」というトピックが立った。トピック内では、しずかちゃんがのび太を選んだ理由が議論されている。(文:石川祐介)
「ダメ男でもかわいいとこもあるしい?母性本能をくすぐられたんじゃない」
のび太のダメさが魅力的に映ったと考える人は多い。
「ダメ男でもかわいいとこもあるしい?母性本能をくすぐられたんじゃない」
しずかちゃんは、幼少期からのび太のダメっぷりを見ているため「私が一緒にいなければ」と母性本能をくすぐった可能性はある。
一方で「出木杉くんは出来すぎて完璧主義って感じがする。モラハラしそう」とハイスペックゆえに心労が絶えないのではないか、と推測する人もみられた。
「常にきっちりした人は息が詰まるからじゃない?のび太にはダラダラした部分も見せられるから」
完璧主義者は相手にも完璧を求めるあまり、正論ばかりを突きつけて精神的に追いつめるケースも考えられる。
「『そこそこかわいい』『そこそこ優しい』だけで世渡りをする女性が、自分が優位に立てるのは劣位のパートナーを選ぶことです」
のび太のダメさを理解した上で、打算的に結婚した可能性を指摘する人も。のび太と結婚すれば、”結婚してあげた”という上から目線の態度を取ることもできるだろうか。
加えて、出木杉くんは多くの女性からモテそうで、結婚しても心配が絶えないだろう。一方、のび太にそのリスクは低い。結婚後も自分が主導権を握れ、女性の影を感じない。よく言えば”安心できる男性”とのび太を認識しているだろう。
出来る夫を持つと、姑がめんどくさい?
他にも「あんな出来た人のご両親が姑としては最悪だったから」と出木杉くんの両親に危機感を抱いたのではないか。出木杉くんは何でもできるが、背景には両親の教育熱心な方針が浮かび上がり、結婚後も家庭のことに口を出されるリスクを警戒した可能性も考えられる。
「あなたなら東大卒エリートとドラえもんつきのニートどちらを選びますか?私はドラえもんつきならニートを選びます」
のび太と結婚すれば、ドラえもんがオプションとして付いてくる、と想定した人も。ただ、結婚する時にはドラえもんはいなくなっているため、仮にドラえもん目当ての結婚だったとしても、最終的にはのび太の魅力が決め手になったのは事実だろう。
『ドラえもん』から様々なことを学んだ人も多いだろうが、「完璧すぎる男性が決していつもモテるわけではない」ということも、その教訓の一つに加えておきたい。