「朝からアニメ一気見」の専業主婦 テレワーク夫の「願い」は届くのか | キャリコネニュース
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「朝からアニメ一気見」の専業主婦 テレワーク夫の「願い」は届くのか

自分を無理矢理納得させています。

「専業主婦の妻は昼までアニメを一気見。労働意欲ゼロです」

香川県で働く正社員・30代男性のこんな悩みをキャリコネニュース編集部が報じたところ、ネット上で大きな反響があった。

テレワークする夫のかたわら、アマゾンプライムで「アニメ一気見」して午前中を過ごす専業主婦の妻。ちょっとアンバランスに思える光景だが、家庭の実情はどうなっているのだろうか。男性にインタビューし、詳しく話を聞いた。

「平日の食事は出てこない」「毎日の掃除は私の部屋以外」

――「妻の言動には首を傾げる日々」と前回おっしゃっていましたが、どんな点に違和感があったかを教えていただけますか?

基本的に家庭内のことは事後報告ですね。あれ買ったよ、とか習い事始めたよ、とか…。事前報告も進捗報告もせずに事後報告だけで許される仕事は世の中に存在しないような気がします。

平日の食事は基本的に出てこないです。何時に帰るか、食べるのかもわからないからだそうです。でも、テレワーク中も出てきませんでしたし、出張でもない限り、普通は家で食べています。電車通勤している人たちと違い、地方在住の私は運転がありますから、ふらりと飲みに行くこともありません。

また毎日、「私の部屋以外」は掃除されています。寝るだけの生活空間はたいして汚れないそうですアニメを一気見していることについては「やるべき家事ができているから、問題ない」とのことです。妻にとって家事は「子どもと自分に関すること」のようです。

――テレワーク中の昼食、作ってくれたら助かりますよね……。学校のイベントも教えてもらえない、という件ですが、ご主人としては、もっと子育てに積極参加したいとお考えだということでしょうか? 「事前に教えて」とお願いしても、話を聞いてもらえないのでしょうか?

もちろんです。既にお願いもしています。上の子が幼稚園の頃だったのですが、仕事の関係で連続して幾つかの行事に参加することができませんでした。

この辺りから、どうせ仕事なのだから伝える必要もないと考えるようになっているのではと推測します。子供たちもお母さんが来ればそれで良いと考えている様子で、寂しいかな特に不便がないということでしょう。

――子育ても大変なお仕事であるのは大前提であるとして、いまの役割分担には納得されていますか?

妻は納得していると思いますが、私は今ひとつ釈然としておりません。もともと「子どもが小学校に上がったら働く」と話していた妻ですが、ママ友の影響や専業主婦に慣れたことで、労働意欲がゼロになってしまいました。妻は一人で子供を育てているという自負がある樣子です。

一方、私は朝早くから夜遅くまで仕事で、会社の決めた無茶苦茶なノルマを連続でこなす毎日です。毎朝嗚咽するくらい数字に追われ、中間管理職ゆえ仕事が辛い。いつ鬱になるかわからないくらいのプレッシャーの中で不本意ながら部下を叱り、またあるいは褒めて育てています。

子育ての場合、自分でノルマを設定できるという大きな違いがあります。全く性質とストレスの種類が異なります。ここは「妻への嫉妬」なのかもしれませんが……。

いまは「お互い得意なことをしているのだ」と、自分を無理矢理納得させています。

「聞こえないフリ」の妻

――以前投稿していただいたエピソードで《「専業主婦は大変!」という妻に対し、最近大手企業を辞めて専業主婦になった大学時代の友人が「専業主婦って最高だよね!何のノルマもないし、誰にも責められない!チョー楽!!」と笑顔。いいぞもっと言えと私の心の声が囁いた。》というシーンがありました。この時、奥様はどんな反応でしたか?

その場の静寂さは今でも忘れませんが、あからさまに聞こえないフリしてました(笑)。妻も大学卒業から2年くらい働いており、労働については理解をしていると考えているようです。

長期で仕事されている方々は同じように感じていると思いますが、新卒からの2年など戦力外もいいところ、学習期間のお荷物社員です。それはそれで大切な期間で、皆その経験を経て少しずつ社会に慣れるものと思っていますが、これを業務の本質と捉えられると厳しいものがあります。

こんなのでよく家庭が成立するなと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の性格を見極め、仕方ないと諦めさせる術を身につけている妻の作戦勝ちですかね。部屋はついでに掃除してくれと思いますが。

――奥様に「こう変わってほしい」というご希望はありますか?

思考だけでも変えて貰えればと思います。妻は今の状況が当たり前と考えている様子ですが、いつ私も心が折れるかわかりません。

自社の人間も、同じ役職の者はもちろん、かなり上の役職でも、何人も鬱になり仕事ができなくなるのを見ています。世間から見れば高給ホワイト企業のようですが、過去には早くて25時帰り、酷い時は28時帰りの8時出社を一年半ほど続けていました。

要はありがとうと言われたいのだと思います。

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