夫婦のあいだで「義理はない」などと冷たい言葉が飛び出すことは衝撃だ。ただし夫自身は現在の家事負担を「平等」と主張しているらしい。確かに家事をやっている本人は「こんなにやってる」となりがちだ。
しかし妻の説明によれば夫の料理は平日のみ。妻は掃除・洗濯・食事の後片付けなどを毎日していて時間も確実に自分のほうがかかっているという。夫が生活費を多めに負担してくれればまだ納得できるとしていたが、「自己責任」「義理は無い」などと言われたスレ主は
「子供が出来て、仕事を休まなくちゃいけなくなったりした場合もっとひどい言葉を言われるのでは?」
と不満より不安が募っているようだった。
スレ主が「夫の考え方は一般的なのでしょうか?」と問いかけると、夫へのこんな批判が相次いだ。
「結婚しているのに自己責任とかあるんですかね?」
「全部生活費が半々にするのなら、家事だって半々にするべきじゃない?狡いですね、あなたの旦那、普通ではないですよ」
といった声が目立ち、夫婦じゃないみたいと別れを勧める声もある。
こうした声の多くは、自分たちは夫のほうが多く生活費を出していると書いていた。この割合はもちろん家庭によって違っていいわけだが、お互いのためと納得していることが大切だろう。
男女で賃金格差があるのに……
そのほか、夫の考えについてそもそもの「男女の収入格差」を挙げて批判する人も。
「その考え方は一般的ではありません。何故なら、そもそも日本は男性の方が稼げる社会になっているからです。(中略)男女で平均年収の差があるのに『能力が低いから』で終わらせるのはあまりに理不尽ですね」
内閣府の資料(2021年)によれば、日本の男女間賃金格差は、男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は75.2となっている。OEDCの平均88.4と比べると低いことは確かだ。
既婚の筆者も日々働きながらほとんどの家事をこなしている身だが、家事をしている時間は仕事ができないのだから、「自己責任」で黙らせてくるような夫とは暮らしていけないと感じる。
スレ主はさまざまなアドバイスを踏まえ、再度夫と話し合ってみたが結局折り合いはつかなかったという。夫からは
「家事割合は譲れない、生活費負担も負担する義理はない。料理は一番大変な家事だからそれだけやってれば十分、何もしない夫なんて世の中いくらでもいるんだからご飯作るだけありがたいと思って欲しい」
と言われたそうだ。「1週間試しに家事を全部交換して生活してみよう」と言っても「俺は掃除苦手だから」の一言で却下だったという。その結果、しばらくは実家に帰り「別居という形で距離を置く」という決断をした。「夫の考えが一般的では無いということが知れてよかったです」と書いている。