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朔太郎とピンクフロイド大好き 大江アナ射止めた松本社長は「ロマンチストな天才」

清楚でチャーミングなルックスと飾らない人柄で中年男性から絶大な人気のある、テレビ東京の大江麻理子アナウンサー(35)が、マネックス証券の松本大(おおき)社長(50)との結婚を9月16日に発表した。

大江さんがツイッターに「いつまでも互いを慈しみ、感謝し合える夫婦でありたいと思っています」と書き込むと、3万4000件を超えるリツイートやお気に入りとともに、「えっ」「絶句」「なんと言っていいか分からない」など呆然自失となる中年男性が続出した。

翌17日深夜の「ワールドビジネスサテライト」でも、MCの大江さんが自ら結婚を報告。照れてデスクに突っ伏す様子が「かわいい!」と話題となった。こんな大江さんを射止めた松本氏は、どんな人なのだろうか。(文:ロベルト麻生)

独立時に「数十億円の報酬を捨てた」と噂に

輝かしい経歴の数々

輝かしい経歴の数々

マネックス証券のウェブサイトなどによると、松本氏は名門の開成中・高を経て東京大学法学部を卒業後、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券に入社。1990年にゴールドマン・サックスに転じ、94年には30歳の若さで当時最年少の同社のゼネラルパートナーに就任している。

99年にオンライントレードのマネックス証券をソニーと共同で設立し、代表取締役に就任。株式上場を半年後に控えたゴールドマン・サックスを辞したことで、数十億円の上場プレミアム報酬を捨てたと噂された。

東大教養学部の同級生でマネックスの創業にも携わった内藤忍氏は、9月17日のブログで松本氏について「天才というのは、人に努力を見せない人」と評し、その魅力は「品格と多面性」にあるという。

「左脳のロジカルな部分と右脳の抒情的な部分。厳格でストイックな側面といい加減でだらしない側面。少年のような純粋な側面と老練な戦略家のような側面。真面目でもなく、不真面目でもない。そんな、つかみどころのないキャラクター。そして、下ネタを言っても下品にならない品の良さがあります」

音楽雑誌の「プログレ」特集でも語るほど

興奮した大江ファンからは「爺殺し!」「部屋にブランド品が散乱しているんだろうね」「ガッカリした」「結局カネか」などといった殺伐としたコメントもネットに飛んでいるが、松本氏の魅力はかなり奥深いものであるようだ。

マネックスのサイトで連日更新されているコラム「マネックス社長 松本大のつぶやき」を見ると、松本氏の多面性がよく分かる。株式市場について書いた日があると思えば、自分の体重の推移について語るなど自由気ままだ。

趣味に関する記事も多く、10代のころは詩が好きだったといい、特に夢中だったのが『月に吠える』などで知られる大正時代の詩人、萩原朔太郎だった。

「当時は誰よりも朔太郎の詩が分かると勝手に自負していて、私なりの朔太郎解釈をまとめようと考えたり、或いは朔太郎の詩に限らず、私が好きな詩を集めたアンソロジーを作ろうかと思っていました」

と明かしており、かなり入れ込んでいたことが覗える。また、ロック好きとしても知られ、幻想的な世界観で知られる英プログレッシブ・ロックバンド、ピンクフロイドのファンでもある。

松本氏のロック好きは業界でも有名で、2012年に発売されたムック本「別冊カドカワtreasureVOL.1 総力特集 プログレッシヴ・ロック」(角川マガジンズ)でも、ピンクフロイドの世界観について語っていた。特に1975年に発表されたアルバム「炎~あなたがここにいてほしい」がお気に入りとのこと。

松本氏がとびきり優秀な実業家というだけでなく、文学や詩を楽しむロマンチストであるという点も大江アナを引き付けたのではないか。もしかするとプロポーズの言葉も、「あなたがここにいてほしい」だったのかもしれない。

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