なぜ女性は結婚相手に「自分より上」を望むのか? 男性からは「どんだけ頼りたいんだ」という声も
バブル期に男性の三高というと「高収入」「高身長」「高学歴」といわれたこともあるが、学歴よりコミュニケーション能力が大事というのは新しい。ただ、依然として「自分よりも高い収入」を求めているというのは変わっていないようだ。
アンケートに答えていた人からは「結婚したら仕事をセーブしたいから」(25歳/小売店/販売職・サービス系)という声も挙がっていたという。ある程度収入のある人と結婚して、仕事よりも家庭に軸を置いた生活をしたい、ということだろうか。
確かに男性上位の日本企業の中では、収入相場も男性の方が高い。dodaの「働く女性の平均年収ランキング2014」によると、正社員で働く女性の平均年収は20代で322万円、30代で385万円。男性は20代365万円、30代485万円だ。
したがって女性が男性に「自分よりも高い収入」を求めるのは、ある意味では理に適っているとも言える。しかし、2ちゃんねるでは反発の声が相次いだ。
「相手頼みだと大変だな」「男女平等なんだから自分以上を求めるのは贅沢」
「早い話、頼りたいんだろうな。でも、そんなことで決めてると結婚生活は長く持たないだろうね」
男性だって女性に「家事能力」の高さを望んでいる
平均すれば男性の方が稼いでいるとはいえ、正社員の年収は年々下がっている。昭和のころように、勤め続けてさえいれば年功序列で給料が上がるという時代でもない。そうやって考えると、女性に頼られっきりというのも不安なのだろう。
また、3位に入ったコミュニケーション能力についても、「女よりコミュニケーション能力が上なんて無理じゃないの?」という声のほか、やはり女性が高望みしすぎるという書き込みも寄せられていた。
「コミュ力まで求めるって、じゃあお前なにができるんだよってことになるよね。とびぬけて美人か、若くて素直とか、そういうとこで勝負できる力があるならいいんだけど」
もっとも、配偶者に高収入やコミュニケーション能力を求めるのも当然という見方もある。収入は子どもの生活レベルにも影響するし、コミュ力が低すぎて「レストラン行ってモゴモゴするような男は本心嫌だろ」というのだ。
ちなみにマイナビウーマンは、社会人男性にも「結婚相手に自分より上であってほしいもの」をアンケートしている。こちらの1位は「家事能力」で65.8%、2位が「コミュニケーション能力」(41.2%)、3位には8.8%と少ないながらも「収入」が入った。回答者からは、
「自分は家事にはさっぱりなので、家事ができるほうが助かります」
「自分が話すのが苦手だから」
「専業主夫になりたいから」
という声が出ていた。結局のところ「できることなら相手の力に頼りたい」というのは男女ともに変わらないようだ。
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