あえて天然ぶりを演じる「養殖女子」のススメ! でも、ある程度年齢がいったら厳しそう
養殖女子とは、あくまで男性の前でだけ天然ぶる女性のことなので、女性から見れば、本当の天然か、演じられた天然なのかは一目瞭然なのだろう。しかし77%というのは、なかなか多いものだ。
「天然女子」と「養殖女子」はどう違うのか。まず、「天然女子」は見た目を気にせず、周りが見えておらず、白昼堂々ボケる傾向にあるそうだ。他方「養殖女子」の場合は、意識してお馬鹿キャラを演じる。演技力も高く、「わたし、天然だから」と自分から男子にアピールするのだという。
「養殖女子」の放つ、「うえ~ん、勉強わかんない~!」などの見え透いたアピールも、10代や20代前半の若い男の子には、たしかに有効だろう。
男子にとって長く付き合うなら「養殖女子」に限る?
この番組、全体的にはひな壇の女の子がキャーキャーうるさいし、VTRもやたらキラキラしていて、おじさん的には少し辛いんだけど(まあEテレだし)、番組として抑えるべきところはしっかり抑えている印象を得た。
というのも、しっかり専門家に意見を仰いでいるのだ。「養殖女子」の有用性について、立正大学心理学部の川名好裕教授に取材を行っている。結構納得の内容だ。
「男性は、内面的な魅力については、自己主張しすぎる女性は嫌い。ちょっと付き合うなら天然はイイんですけど、恋人で1~2年経つですとか、さらには結婚をしたりすると、相手の天然さやお馬鹿加減が、ヘマに変わってしまうんです」
と、このように、「天然女子」は交際が長引けば長引くほど、天然な部分が、ヘマや繰り返す女性と認識されやすくなると解説していた。
しかし「養殖女子」の場合はそもそも演技で天然キャラを装っているので、それがない。
「養殖女子は、ただ頭が良くて知識とか能力を鼻にかける女性と違って、男の心が読めるので、自分が賢いと分かっていて、陰から相手を助けるんです」
誰しも、知識をやたら鼻にかける人を好きになったりはできない。”能ある鷹は爪を隠す”という言葉があるが、「養殖女子」はまさにここぞというときに、あえて天然ぶることで、恋愛を優位に進めることが出来るわけだ。
「養殖女子」は無敵!ただし大人になったら通用しないので卒業しよう!
ただ、「養殖女子」にもデメリットはある。天然を装って男子と仲良くなるというのは、これはもうかなり簡単な話だ。ある程度ルックスも整っていれば、若いうちは無敵だろう。
けれど、20代後半から30代、40代になっても、ずっと「養殖女子」であり続けるというのは、これはかなりしんどいはず。なのに、世間にはそんな痛々しい努力をやめられないでいる女性が結構多いのだ。
天然ぶるタイミングって、社会に出れば間違いなく減ってしまう。しかも、男性だって知恵を付けていくわけだし、徐々に演技も通じなくなる。
天然を装って男性と交際するようになっても、ずっとそのまま付き合い続けるなんて土台無理な話だ。どこかで実際の自分を出す瞬間が必ず来るわけだ。
「養殖女子」が通用する期間って、実はかなり短いように思える。遅くとも20代の前半ぐらいには、こんなキャラは卒業しておいた方がいいように思える。