「イクメンなんかいいことない」 今度は”育児をし過ぎて離婚危機”な男性が物議を醸す
“イクメン”という言葉が世の中に浸透し、積極的に育児に参加する男性が世の中に増えたように感じるが、ある男性が「イクメン過ぎるのは良くない」と先日の発言小町に投稿した。投稿文のタイトルは「イクメンなんていいことないよ、奥さん大切にしたほうがいいよ」。
「イクメンが原因で多分離婚する」という投稿者は、都内で個人経営の会社をしている40代男性。2人目の妊娠がわかってからは、つわりがひどい妻に代わって上の子の世話をよくするようになったという。(文:みゆくらけん)
「やっぱり俺じゃだめだ、奥さんやってよ」と言えばよかった?
保育園の送り迎えや食事の世話、お風呂入れや寝かし付けなどを日々こなしているうちに、「子どもと過ごすことの楽しさに目覚めてしまった」という。ついつい意識が子どもに集中し、「妻と会話をすることやねぎらいの言葉を掛けることをほとんどしなかった」と状況を説明する。
その結果、「妻はかなりの疎外感を感じていた」。育児していることに対して知らず知らずのうちに「俺やってるぜ感」も出していたし、子どももすっかりパパっ子になったという。
「結果が、このザマです。育児なんて『言われたからやるよ』ってスタンスで、自分から率先して楽しむんじゃなくて、子どもが奥さん大好きになってもらった方がずっと良い」
つまり、妻を差し置いてまで育児に精を出してしまったということだ。投稿者は自分の失敗をふまえ、全国のイクメン予備軍に「どうかまだ間に合う方は、少し立ち止まって参考にして下さい」と注意喚起し、こう訴える。
「時間を巻戻せるなら、もっと育児をしなければよかった。『やっぱり俺じゃだめだ、奥さんやってよ』ってすればよかった。『奥さんがいないとこの家はやっていけないよな』って奥さんを家の中心にしてあげればよかった」
「世の男性の育児参加の志を摘まないでよ」と批判相次ぐ
奥さんの立場を奪ったことで夫婦間がギクシャク、確かに有り得るパターンなのかもしれないが、この投稿に付いた多数のコメントのほとんどは「イクメンが原因ではないでしょうに」というもの。
「育児が問題なのではなく、単なるコミュニケーション不足」、「奥さんに対して思いやりなかったのが悪いだけ」との指摘が集まり、「夫婦間の問題をイクメンにすり替えないで!」との意見が多く出た。
「世の中のイクメンに失礼」「世の男性の育児参加の志を摘まないでよ」
「問題すり替えて、男女ともに育児に関われるようになってきた時代を後退させないでください」
そりゃそうだ。女性からすれば、子育てに積極的な男性たちに対し、根拠のない「育児するリスク」を流布されているようなもんだ。こりゃ迷惑。
しかし中には「奥様の気持ちがわかる」との声もあった。「うちの夫もイクメンで家事メンです」という女性は夫に感謝している反面、その完璧ぶりについ寂しくなるという。
「大変助かってます、ありがたいです。ほんとです。でも『この家庭、私いらないよなぁ』と、いつも思います。次に結婚する時は私を必要としてくれる家庭を作りたいです」
他にも、「夫はあくまで妻のサポートに徹するべきだったんですよ。仕事を奪ってはいけなかったんです」という声があり、この人は
「妻を介して子どもと接する。妻と子どもの橋渡し、これです。妻が復活したら身を引く。妻を立てる。それがイクメン道だったのです」
と主張している。イクメン道も奥が深い。プロっぽい。
ともあれ、奥さん側の言い分がわからないため、「イクメンが原因」にどこまでの信ぴょう性があるのか定かではない。ただ、夫が育児し過ぎたから夫婦関係が破綻、なんて本来おかしい。子煩悩な父親、最高じゃないか。やっぱり今回のケースは「問題は他にあり」な気がします。
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