「女のマウンティング」急増の背景を勝間和代が解説 「女性も上ランクじゃないと結婚できなくなった」 | キャリコネニュース
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「女のマウンティング」急増の背景を勝間和代が解説 「女性も上ランクじゃないと結婚できなくなった」

常に自分と他人を比較して、仕事や恋愛などで相手を蹴落として優位に立とうとする女性は「マウンティング女子」と呼ばれる。沢尻エリカさん主演のドラマ「ファーストクラス」(フジテレビ系)も、そんなキャラクターを描いて話題となった。

マウンティングとは、もともと動物界の言葉。猿が他の猿の上に乗り優位性や序列を確認する行為で、上位の猿ほど良い餌やメスにありつけるというものだ。日本企業に働くゾンビたちの生態にせまる「ワーキングデッド」(BSジャパン)の2014年11月13日放送には、「勘違いマウンティングデッド」が登場した。

同僚の成功を「上司と寝た」と嫉妬

1118tv某出版社では、女性社員の丸沢(29歳)のマウンティング攻撃が同僚に恐れられている。女性社員がグレーのカーディガンを着ていれば、「地味な顔に地味似合う。素敵~。お婆ちゃんみたい」などと着ている服で格付けして見下してくる。

ランチタイムは食べ物の値段で格付け。1000円の生姜焼き定食の私が1位で、700円の本日のパスタを選んだ同僚を「貧乏人」と見下す。常に自分が1位だと勘違いする丸沢は、仕事で他の女性社員が成功すると凶暴化する。

同僚の企画を編集長が誉めたところ、「枕。編集長と寝た」と騒ぎ立て、丸沢のせいでチームワークが乱れて業績が下がってしまったという。

なぜそこまでして、相手より優位に立つことにこだわるのか? この疑問に『結局、女はキレイが勝ち』(マガジンハウス刊)などの著書もある経済評論家の勝間和代さんは、こう説明した。

「かつてランク付けは男性のもので、ヒエラルキーが上の方じゃしないと結婚できなかった。ところが最近、女性でも下の方にいると結婚できなくなってしまった。女性も出世争いとかお互いの格付けが必要になった」

要するに女性の社会進出が増えたことで「女性が男性化している」ということだ。さらに「自分に自信がない人がマウンティングする」とも付け加えた。こういう人への対処方法は、「心が満たされていないので、基本的には褒めてやる気を出させるべき」と勝間氏は話す。その際、上手に心から誉めることも重要だという。

勝間氏「過剰な見かけ至上主義が蔓延」

番組では、仕事中でもお構いなしに筋トレに励む「過剰ターザンデッド」も採りあげた。健康志向が強まる現代、過剰な肉体改造にのめり込むデッドが急増中だという。

某不動産会社本社では、坂本一生演じる「脳みそまで筋肉と化したデッド」が、部下を「筋肉ないからすぐ疲れる。筋肉ないと仕事もできない」と決めつけ、査定にC判定を下す。無理やりプロテインを飲ませる悪行に及ぶケースも。被害者のひとりはこう証言する。

「健康診断に引っかかったのをきっかけに、肉体改造を始めて止まらなくなったらしい」

ある女性社員も、「会議中、窓に映る自分の肉体見て、ぼーっとしてます。筋肉さえあればモテると勘違いしてて、女子社員たちはキモがってます」と明かす。女はマッチョな肉体が好きだと思い込んでおり、エレベーターで二人きりになると「好きなんだろ」と筋肉をわざと見せつけて接近してくるという。勝間氏は、

「こうしたゾンビは中高年が多い。現代は女性が男性を選別するようになったので、ある程度鍛えて美しくないといけないとなった。『ルッキズム』とも言う過剰な見かけ至上主義が蔓延したことも一因」

と解説する。対処法は「こういう人の考え方を変えるのは難しい。参考になる意見を持っていることもあるので逆らわず話を聞いてあげること」だという。

自分の地位や見た目を気にする気持ちは分からなくもないが、それが行き過ぎれば社内で浮いた存在になってしまう。勝間氏の示した対処法は、本人を変える術はなく周囲が誉めてうまく操縦するという話だが、結局「面倒くさい人」という評価に陥ることは決定的なようだ。(ライター:okei)

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