栗原類「女性の発達障害」に理解 「片付けが苦手だと女性の方が“だらしがない”と言われる。本来は男女の差があってはいけない」 | キャリコネニュース - Page 2
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栗原類「女性の発達障害」に理解 「片付けが苦手だと女性の方が“だらしがない”と言われる。本来は男女の差があってはいけない」

画像は公式サイトをキャプチャ

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発達障害は長い間男性に多いと思われてきたが、実は女性にも多いことが近年注目されている。女性はコミュニケーション能力が比較的高く、無理をして周りに合わせる「過剰適応」をするため、特性が見えづらくなってしまうというのだ。これは「フィーメールカムフラージュ」とよばれ、「フィーメール」が女性、「カムフラージュ」が装うという意味だ。

番組では、出版社に勤めていた33歳の女性が「強いこだわりや完璧主義」で生きづらくなっていたことを明かしていた。例えば、打ち合わせは内容をシュミレーションした数十枚に及ぶ台本を用意し、丸暗記して挑んでいたという。

「気づかぬうちに普通を演じているというか、頑張って普通を演じて、適応している」と語った女性は、メンタルクリニックで「自閉症タイプASD」と診断された。自身で仕事の調整ができるフリーライターに転身し、不安が減っていったという。まず自身の特性を理解することが重要なのだ。

発達障害の専門医である宮尾益知医師は、こうした「過剰適応」の状態は、女性が陥る傾向が強いと解説する。

例えば、「ガールズトークは解決策を求めているわけではなく、共感を求めて雑談をしている」ため、空気を読むことが重要になってくる。しかし、発達障害の特性を持つ人はそれが分かりにくい。周囲に過剰に合わせ、合わせられないと孤立することも多く、あまりにひどくなると「二次障害」としてうつ病、統合失調症、摂食障害などに陥ることもあるという。

男女で求められる役割が違うが、「本来は男女差があってはいけないこと」

また、結婚や出産で深刻な状態に陥る場合もある。「夫が自分の母親としての役割を妻に求める、ということが分からない」と悩む人もいるという。要するに「妻、子の母、夫の母」3人分をやらなくてはいけない。発達障害でなくとも大変なことだ。

宮本医師は、「発達障害の女性の場合は、家に帰ってきたら鎧を脱ぎ捨てたみたいな状態になるので、くたびれてくたくたになってほとんど家で何もできないみたいな状態になっています。それはやはり過剰適応ということ」と解説した。外でも家でも役割を演じる、「過剰適応」をしていれば、やはりその人は壊れてしまうだろう。周囲の理解とサポートは必須だ。

栗原類さんは、「男性と女性への捉え方で違うと思うんですよ」として、前述のように「片付けが苦手は女性の方が『だらしがない』って言われる現実がある」「本来そこで、男女の差があってはいけないことなんですけど」などと発言。発達障害の人だけでなく多くの女性の共感を呼んだ。

ツイッター上では「指摘すべきところを指摘してる」「栗原類くんさすがやなー」「思ってたことをすべて代弁してくれた」などと称賛の声が上がっていた。

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