まず「顔が可愛ければなんとかなるよ」を始め、結婚に学歴は必ずしも必要ないという声が目立った。それを証明するように多かったのが、「私(妻)が低学歴だけど、夫は高学歴」という人だ。
「夫は国立大卒の公務員、私は高卒フリーターでした」
「私 底辺高校、夫 有名私大 アホな私を大事にしてくれてます」
「私は高卒でフリーランス。 夫はアメリカの有名な大卒」という人は、「学が無くても自立していれば大丈夫じゃない?」と、余裕の構えだ。
夫婦の最終学歴が分かる国立社会保障・人口問題研究所の15回出生動向基本調査(2015年)を見ると、妻は「高卒」(33.6%)が一番多く、次に「短大・高専卒」(22.8%)、「大卒」(21.1%)、専修学校卒、中卒、院卒の順となる。夫はというと1位「大卒」(36.8%)、2位「高卒」(34.3%)、3位「専修学校卒」(14.6%)、院卒、中卒、短大・高専卒となる。組み合わせは不明だが、単純に言ってしまうと妻は高卒が、夫は大卒が最も多い。
今のところ結婚に関して、女性は学歴で絶望しなくてもいいようだ。同調査には、結婚の条件で男性は女性の学歴をさほど考慮しないというデータもある。
ただ、同じコミュニティにいないと「出会いは限られる」との指摘は多い。「私も旦那も慶応です」、「同じ低学歴でお互いバカバカ言いながら暮らしてる」と書く人も。出会いのきっかけは同じ職場や学校が多いことから、学歴にこだわるならそうしたコミュニティ付近に身を置いたほうがいいのは確かだ。中には、
「高卒がコンプレックスで結婚するなら大卒が良かったんで、とりあえず大卒がいそうな所に就職した。で、大卒と結婚した」
という戦略的な人も。そういえば、筆者の叔母も大企業の社内病院に准看護師で入り、東大卒の旦那をゲットしていたのだった。
学力差があると「こちらが普通の話しても『そんな難しい話して人を馬鹿にして』とか卑屈に言われる」
しかし、あまりに学歴差があると親に反対される、女性が高学歴だと男性に学歴コンプレックスが表れる、却ってマウンティングされる、などの弊害を訴える声も散見された。
「学力違うと話が合わない!」と書いた人は、夫婦とも有名難関校で、三流大や高卒の元カレとは話が合わなかったという。
「こちらが普通の話してても『そんな難しい話して人を馬鹿にして』とか卑屈に言われるし、尊敬出来ないし面白くない。(中略)学歴というより話が合うのってある程度知的レベルが一緒の人では?」
言葉はキツいが同様の意見は多数出ていた。確かにそういう面はある。学歴がなくても知識や教養、仕事能力の高い人はいるので学歴だけに拘らなくてもいいが、話が合うには同程度の知識レベルや価値観も必要だろう。
共働きがスタンダードになった今、男性側も女性に稼げる能力を求める風潮が出てきている。「結婚するから女性に学歴は不要」などと安易に考えるのは危険かもしれない。トピ主のお父さんも、娘自身に頑張ってほしくて脅すようなことを言ったのだろうから。