専業主婦を敵視しているわけではないようで、「激務の夫をサポートする」という理由に関しては、夫側に対して
「単に自分の身の回りの世話をしてくれる存在がほしいだけのように思います」
「そもそも2人の子供なのだから2人で育てるべきではないですか?」
などと疑問を抱いています。
また、専業主婦といっても「出産で仕事を離れて社会復帰したいのに、その環境が整っていないため専業主婦せざるを得ない人の話ではありません」とのことで、対象はあくまで好きで専業主婦になっていて、家でゴロゴロしているような人のことだといいます。
筆者は、いまどき家でゴロゴロするだけの専業主婦がどれだけいるのかが疑問ですが、子どもを望んでおらず家事も好きではないという質問者は、「やりがいのある仕事をして、ある程度の年収を得て家事代行を頼みたいです」とのことでした。
専業主婦は働かない上に年金を払わないのは「ずるい」?
この投稿へは、年金や税金に関して「人様に迷惑はかけてません。その上、子どもを社会に送り出し少子化にも貢献してます」「(子どもを望まない)貴方が一番、生産性がないですよ」などと憤りの反論が入っています。
また、「年金は払っていないのではなく、配偶者の高額の厚生年金から2人分として国民年金に支払われています」という声も。令和2年度の国民年金は月額1万6540円で、20~60歳の国民全員が払わなくてはなりません。しかし、基本的に無職だったり、年収130万円以下のサラリーマンの妻(夫)だったりすると、扶養下にある「第3号被保険者」として、社会保険料の支払いを免除されます。
また、収入に応じて配偶者控除や配偶者特別控除があるため、同じ給料をもらっても独身者よりも払う税金が少なくなります。つまり扶養家族がいれば手取りが若干上がるしくみです。
フルタイムで働いてもそれほど高額収入を得られる望みがなく、保育や家事外注費のほうがコスト高になる場合、あえて専業主婦のままがいいと考える人がいても不思議ではありません。これらのことから、「専業主婦は働かない上に年金(社会保険料)を払わない、ずるい」という話にもなりがちです。
「子どもが出来るまでは専業主婦は嫌いでした」
とはいえ、扶養内で働くことが前提だと賃金が低く抑えられたままですし、働かないことで経済的な弱者・貧困に陥るリスクが高まるとも言われます。良いことばかりでないのは言うまでもありません。
回答で最も多かったのは、「どちらが正解なんて無い」「人それぞれ」と諭す声でした。ある会社員の男性からは、
「私も子どもが出来るまでは専業主婦は嫌いでした。結婚して子どもが産まれたら専業主婦の忙しさや苦労が分かりました」
といった言葉が寄せられています。「誰かの存在意義なんて、考えてもいいことない」という声もあり、筆者も同感です。そもそも、ニートを引き合いに出して色んな人を傷つけるのは如何なものでしょうか。
ただ、若い内から色々と疑問を持つのは良いことで、社会システムの問題点と現実との兼ね合いについて、今後も考えて学び続けていただきたいです。