夫婦のどちらか一方が不倫したとき、不倫された側が離婚を申し出るか、再構築するかの選択を迫られることが多い。しかし、不倫相手に本気になってしまった夫が妻側に離婚を突き付けるケースもあるようだ。
専業主婦の30代女性は、「浮気されるのが絶対に一番嫌だ!」と断言していた夫に浮気され、離婚を突き付けられた末に現在離婚調停中だ。(文:林加奈)
不倫夫から離婚調停を起こされ「身も心もボロボロ」
夫の浮気相手は会社の同僚女性だという。浮気相手の女性と再婚したいために夫が離婚を申し出たが、折り合いがつかず、離婚調停を起こされた。
「子どももいるし、この先の人生がかなり不安です。でも、それと同時に旦那が女と再婚して2人だけが幸せな未来に進むのが絶対に許せません。子どもを捨てて女を選んだ時点で旦那にとって子どもや私たち家族はその程度だったのかと、女以下だったのかと。身も心もボロボロです」
と、つらい気持ちを綴る。浮気された上に離婚請求されたのだから、女性にとっては踏んだり蹴ったりだ。
「でも、一番悲しいのは子どもたちです。私は毎日、生きること、生かされていることがとてもつらく、もうどうしたらいいのかわかりません」
と、深い悲しみに暮れている。
「奥さんやお子さんにも幸せになってほしい」
一方、不倫相手の立場にあたる女性からの回答も寄せられている。「私たちみたいな形もあるんだと思っていただきたい」と前置きした上でこう語る。
「はじめは彼から『バツイチ』と言われて付き合い、私の妊娠をきっかけに白状。その時、彼は『離婚を突き付ける』と。もちろん離婚話は難航。私はこの状態では産めないと思い、子どもを諦めました」
普通なら、相手が既婚者とわかった時点で別れるべきだと考えるが、それでも別れなかったのは「彼の熱意が伝わったから」だという。
「妊娠がわかった途端、片道5時間かかる私の実家まで来て頭を丸めて土下座。必ず幸せにすると。それがなければ別れていた。それから2年。離婚話が長引き、やっと先月、奥さんに離婚に同意していただきました。来月、離婚成立予定です」
この女性の意見には賛否両論があるかもしれない。しかし、女性も当初は男性から「バツイチ」と騙された側でもある。
「私たちがしたことは正しいこととは思いません。認めてほしいとも思いませんし、美化するつもりもありません。奥さんやお子さんのことを憎んでいません。こんなことを言える立場ではありませんが、私たちより幸せになってほしいです」
と心境を綴っている。
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