厚労省の国民生活基礎調査(2018年)によると、平均世帯年収は552.3万円。その額に近い、年収400~600万円の世帯の中には、驚くほどゆとりのある生活を送る人々もいる。その秘訣を知りたくはないだろうか。
大阪府に住むIT・通信系の会社で働く30代男性は「転勤が多いためマイホームはまだないが、外貨建保険や投資信託などで資産を増やせている」と投資に勤しみ資産形成を図っていることを明かしている。
ほかにも、同世帯年収のキャリコネニュース読者から寄せられた副業や投資、節税対策など、生活を豊かにするテクニックを紹介する。(文:大渕ともみ)
「本業の商社勤務のほかに副業や投資で副収入を得ている」
長野県に住む30代男性は、妻と子どもと3人暮らしをしている。現在、妻は仕事をしておらず、年収550万円を稼ぎ、家族を養っているという。「地方で物価が安いので、余裕を持って生活できています」と語る男性だが、ゆとりある生活の秘訣はほかにもあるようだ。
「1馬力でも生活にゆとりがあるのは、本業の商社勤務のほかに副業や投資で副収入を得ているからです。また、家庭菜園で野菜を育てているので、食費もあまりかかりません。家族3人で生活費は月10万円前後です」
副業や投資の内容には触れられていないが、生活に余裕が生まれるほどの副収入を得ているようだ。生活コストも低いことから、1馬力で問題なく生活できていることにもうなずける。
男性は「生活費を差し引いて、残りの給料や手当てはすべて貯蓄や投資にまわしています」と綴り、資産形成にも余念がない様子だ。
「お金の貯まる仕組みづくりに力を注いできました」
都内在住20代男性の年収は550万円。月の手取りは30万円前後だが、専業主婦の妻と0歳の子どもを養いつつ、最近23区内に戸建てを購入した。男性は「お金の貯まる仕組みづくりに力を注いできました」と語る。
「ふるさと納税、電力・ガス会社の見直し、高還元クレジットカードの利用など、あの手この手で工夫を凝らしてきました。おかげで、毎月4万円の積立投資までできています」
男性は節税対策に支出の削減、ポイ活(ポイントを貯める活動)まで、できることには何でも取り組み、努力してきたようだ。さらには浮いたお金で積立投資までしているのだから見習いたいものである。
「月々の生活費の一部は賞与から補填していますが、40~50万円程度は手元に残ります。そのお金で現金預金額を増やしつつ、ボーナス月には1回分の住宅ローンを繰り上げ返済するようにしています」
この「家計を改善しよう」という心掛けには頭が下がる思いだ。男性の胸の内では、経済的に豊かな理想の未来がはっきりと思い描かれているのかもしれない。
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