日本には、現在約50種類の税金がある。所得税をはじめとする直接税は、1回の支払い金額が大きくなりがちだ。また、消費税などの間接税は、日々の暮らしのなかでじわじわと徴収され、気づかぬうちに生活を圧迫する。所得が高かろうが低かろうが、「もう少し税負担が少なければ……」と感じるのは自然なことだ。
鹿児島県在住の40代女性キャリコネニュース読者は年収200万円台で、自らを「低所得者」と表す。税金について、
「高額所得の方々は税額が高く、不満が募るのは当たり前だと思います。他方、低所得者は低所得者で、税金を支払えば食費すらなくなるほどの生活苦。役所からの脅迫的な督促に、精神をすり減らす日々です」
と切実な声を上げた。(文:大渕ともみ)
「政党助成金やアベノマスクなど、明らかな”税金の無駄遣い”が多い」
もちろん、女性は「税金が世の中に必要なものであること」を理解している。「税金が高くても、払ったお金が社会で生かされ、その恩恵に浴していることを常に実感できれば、目くじらを立てることはないかもしれません」と前置きしたうえで
「しかし、実際はどうでしょう。何に使っているのかはっきりしない政党助成金や、アベノマスクなど、明らかな”税金の無駄遣い”があまりに多いです」
と憤った。実は、女性は一時期、公務員の天下り組織に在籍していたことがある。そこでの実体験が、税金の使い道に対する不信感をますます助長させたようだ。女性は
「民間では真っ先に削られるようなところにお金をかけていました。少し地位のある公務員などが会議に出席するのですが、その人たちに供する飲み物のコースターまで購入するとか」
と不満を吐露する。
「公務員の狂った金銭感覚が、高い税率の根本原因ではないかと思います」
「そこでの物品の購入原資は、もとをたどれば税金です」と女性。コースターもだが、飲み物自体も無償提供されていたため
「そもそも定職に就く”いい大人”なのですから、『飲み物くらい各自で用意させればいいのに』と思いました」
と苦言を呈する。さらに「実際、自前でペットボトル飲料を持ち込む人も多かったです。配布した飲み物は、開栓せずに持ち帰る出席者も多く見られました」というから目も当てられない。女性が”税金の無駄遣い”と言いたくなる気持ちは、もっともだろう。
「不況が続き、借金しなければ税金を支払えないような人もいるなかで、役所の建物はどこも御殿のよう。この異様な現状に、もう少し厳しい目を向けるべきではないでしょうか。税金を動かす公務員の狂った金銭感覚が、高い税率の根本原因ではないかと思います」
国民が汗水流して納めている税金。その無駄遣いは容認できない。増税したり、新たな税金を増やしたりする前に、使い道をよく見直してもらいたいものだ。
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