アマゾンの「ブラックフライデーセール」が11月26日から始まった。さっそく、いろいろな商品がセール価格になっている。ただ、実はこの手のセールは注意して見ないと「通常価格と比べて、どれぐらい安くなっているか」は、わからないのが難点だ。
「あと●時間で終了」と焦らされて購入したが、後で「なんだ、普段とそんなに変わらんやん」となったら残念だ。そんな事態を防ぐ便利ツールが話題を呼んでいる。(文・中山道登)
1780円(割引率70%)→昨年9月は1299円でした
ブラウザ機能拡張の「Keepa」は、アマゾンの商品ページに過去の値動きを表示するソフトだ。公式サイト(https://keepa.com/)によるとChromeやSafari、Firefox、edgeなどに対応している。
試しにChromeにインストールし、アマゾンでブラックフライデーセールの対象となっていた、アップルのワイヤレスイヤホン「2021 Pro MagSafe 充電ケース付き」を表示してみた。
すると、こんなグラフが表示された。これを見ると11月26日のセール開始タイミングで2万9344円から、2万7500円に値下がりしたことがわかる。
過去1か月では11月20日に数時間だけ2万8726円で売られていたが、その期間を除くと2万9344円。ちなみにアップル公式の価格は3万580円で、そこそこ値引きされている印象がある。
また、注目商品にあがっていた「伊藤園 タリーズコーヒー バリスタズブラック ボトル缶 390ml×24本」は、タイムセールで2204円だった。これもグラフを見ると、アマゾンは通常2874円で販売していることがわかった。
逆に商品名は伏せるが、こんなグラフにはご注意だ。とある自撮り棒商品。「1780円(割引率70%)」となっていたが、グラフを見ると今年5月までは「通常1780円」で売られていたようだ。その後9月に通常価格が4980円、10月末で5980円に急上昇。これを基準に「70%引き」というのだからう~んである。
ちなみに、この商品2020年9月後半には、タイムセールでもなんでもないのに「新品1299円」で売られていた。知ってしまうと、なんだかなあという気分になる。「いまだけ、安いよ!」と焦らせるのは、昔からずっとある商法だし、アマゾンも公式で対応してくれればいいのにね。