「信仰心さえあれば、国立大学だって受かるそうです」母親の“教え”に苦しんだ30代女性の回想 | キャリコネニュース
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「信仰心さえあれば、国立大学だって受かるそうです」母親の“教え”に苦しんだ30代女性の回想

画像はイメージ

親が信仰する宗教の影響下で育つ「宗教2世」。その苦悩や葛藤は、当事者でなければ理解しがたいものがあるだろう。「宗教2世」をテーマにした体験談の募集に投稿を寄せた30代女性(事務・管理/年収400万円)は、

「母子家庭で母親が離婚後に宗教にハマっていました」

と切実な様子で振り返った。その影響は女性の大学受験にまで及んだという。(文:林加奈)

「あまりにもバカバカしくて笑いました」

母親が信仰していたのは、ある仏教系の宗教だった。

「母子家庭で生活保護ではないものの、お金はなく、お金はそこまで宗教には取られていなかったとは思います。だから、ほかの宗教に比べればまだましなほうだとは思います」

経済的な搾取はされていなかったようだが、

「先祖供養をしたらなんでも願いが叶うそうです。先祖供養は、仏壇に向かってお経を読むことです。黙読なので騒音はなく他者への迷惑もありません。が、『宗教のためにお経を読め』と言われて仏壇の前に座らされてお経を読まされるのは苦痛で仕方ありませんでした」

と、つらい過去を振り返る。大学受験の時期には、こうしたストレスから勉強に集中できず、試験の点数は芳しくなかったという。

「それでも、『信仰心があったら試験の点数はよかった』と母親に責められました。信仰心さえあれば、国立大学だって受かるそうです。あまりにもバカバカしくて笑いました」

あまりに根拠のない理不尽な言い分に怒りを通り越して呆れてしまった女性。「当然、志望校は落ちました」と、受験に失敗したことも明かしている。

「赤ちゃんは宗教したいなんて言わない」

その後、母親の中ではなぜか「私が宗教をしたいと言ったことになっていました」という。

「母親が宗教をしだしたのは私が生まれてまもなくのこと…。赤ちゃんは宗教したいなんて言いません。百億歩譲って、『宗教したい』と言ったとしても、(もう)したくないのだからやめさせてほしいと思います」

こうした母親の言動に嫌気がさした女性。親の信仰や干渉によって人生を左右されてきた生活に別れを告げ、今は実家を出ているそうだ。「宗教や母親の干渉のない生活は快適です」と前向きに投稿を結んでいた。

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