数年後、その友人は別の同級生と結婚。やがて、2人の間に生まれた子どもも成長して結婚し、生活も落ち着いたように見えたので「35万少しずつでも返せるよね」と伝えたが「返してもらえず」というありさまだった。
そして、友人は誠意を見せることなく、数年後、返済を果たさないままこの世を去ってしまう。
友人の死を知ったのは、別の同級生から「あいつ亡くなったぞ。もう返してもらえないぞ」という無情な連絡だった。友人は離婚しており、女性が元妻に事情を説明しても、借金の存在を信じてもらえなかったという。
怒りと悔しさが抑えきれなかった女性は強硬手段に出た。
「仕方なくその金額のメモと借用書のコピーを香典袋に入れ…」
しかし、これほどの抗議を示しても、相手側からの反応は冷ややかなものだった。
「それでも香典返しも無かった」
借金を抱えたまま逃げるように逝った友人と、それを認めない親族。女性が長年抱えてきた善意は、一香典返しすら届かないという、虚しい結末に終わってしまった。
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