女性は国立兵庫教育大学の大学院を卒業しており、現在は専門学校で正職教員として年収250万円を得ている。職場について「大学院修了はまったく考慮されない」と述べ、「専門学校卒の教員よりも給与を低く抑えられています」という。
「週4日しか勤務させてもらえない上に時短勤務です。9~17時勤務で、休憩を取らせてもらえないのに、1時間分を引かれています。それに『残業時間が少ない』と指摘を受け、残業代も出ません。交通費を抜いたら手取り17万円です」
女性は「時給が良くて保険証がもらえるパート」と自分に言い聞かせているという。ちなみに前職は、大学院在学時に幼稚園教員専修免許状を取得したこともあり、幼稚園勤務だった。当時について振り返る。
大学院で幼児教育を学んでも、短大卒と同じ時給「悲しくなりました」
「給料で等級を上げてもらえるのは、公立の幼稚園のみ。私立幼稚園でパートをしていた時は、短大卒と同じ時給でした。大学院で幼児教育の課程を学んだのに、それはまったく評価されず、行く意味ないんだなと悲しくなりました」
女性は自費で大学院に通っていたが、同級生の中には「都道府県などから学費を出してもらっている人がとにかく多かった」といい、「馬鹿らしくなりました」と当時の心境も明かしている。経済的にも苦労して手に入れた学歴だが、女性はこれまでの学びについて、
「私は勉強がしたくて修士まで行き、気が済むまで学びました。学歴に不満はありません。また最近はオンラインや夜間の大学院が増え、現役教員として勤めながら学ばれている人も多いです。修士は結構誰でも取れるので、博士号を取っている人は学歴が高いと思います」
と述べている。
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