「牛乳は冬が旬」って本当? 乳業協会に聞いてみた 「夏はさっぱり、冬の方がコクのある風味と感じる人も」 | キャリコネニュース
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「牛乳は冬が旬」って本当? 乳業協会に聞いてみた 「夏はさっぱり、冬の方がコクのある風味と感じる人も」

牛乳の味は季節で変化する?

牛乳の味は季節で変化する?

牛乳は一年中飲むことができるので、味も一年中同じと思っている人がほとんどだろう。しかし、季節によって微妙に風味が違ってくるのだという。

函館酪農公社は期間限定で「濃厚函館4.0牛乳」を発売した。商品サイトでは、「北海道の牧場で搾られる生乳は、冬を迎える季節から春、雪どけの頃まで成分が決まって高くなります」と説明。冬場の牛乳は味が濃くてコクがあるというのだ。

この商品がツイッター上で話題になり。「牛乳の旬、今じゃん」「秋から冬にかけて牛乳おいしいって思ったらそう言うことなのか」といった声があがった。

「普通に飲用する場合は気づかないほどわずかな変化」だけど……

実際、牛乳に”旬”はあるのか。日本乳業協会の担当者は「市販の牛乳はいつでも飲み頃の”旬”です。時期問わずいつでも美味しい牛乳が飲めるよう、酪農家や乳業メーカーは努力・工夫をしています」と説明する。

しかし、「牛乳は乳牛が生み出す自然の産物なので、季節により成分に変動が起こります」ともコメントしている。冬は乳脂肪分や無脂乳固形分の割合が高くなる傾向があるため「一般的に、夏の方がさっぱり、冬の方がコクのある風味と感じる人もいます」というのだ。

「実際、生乳を出している牛の種類やえさ、製品による製造方法・殺菌方法の違いや、牛乳を飲むときの温度などによっても感じ方は変わります。これらの季節以外の要因も脂肪の年間の変化と同様に風味の違いに影響を与えます」

味については、「一般に乳脂肪が多くなると牛乳のコクが増すように感じられます」といい、一年を通して多少風味に違いは出るようだ。普段より乳脂肪分の高くなる時期であることを念頭において飲んでみると感じ方が変わるかもしれない。

ちなみに牛乳類と呼ばれている製品には、種類別牛乳・成分調整牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳・加工乳・乳飲料があるが、「牛乳パックの表示に『種類別 牛乳』とあれば、成分無調整と書かれていなくても成分は調整されておらず、成分の変動があります」とのことだ。

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