ロッテは2月17日、「マスク着用の習慣化における体の不調・変化」に関する調査結果を発表した。調査は昨年8月にネット上で実施し、20~60代の男女400人から回答を得た。
マスクを習慣的に着用するようになってから、「体の不調・変化を感じる」と回答したのは32%だった。性年代で比較すると、最も感じているのは「20代女性」(50%)だった。
集中力の低下や睡眠時無呼吸症候群、うつ病などにも
体の不調で最も多い症状は「頭がぼーっとして、物事に集中しづらくなった」(50%)。次いで、「肌荒れするようになった」(44%)、「喉が乾燥するようになった、咳が増えた」(40%)と続く。
自身の変化に関して、マスク非着用時と比べ「自身の表情を気にしなくなった」と回答した人は37%。性年代で見ると、最も多かったのは「20代女性」(55%)だった。また「口呼吸になった」人は44%いた。
マスク着用による症状の認知度について「知っているものはない」人が45%。マスク生活で意識していることについても「特にない」(42%)が最も多く、次いで「こまめに水分補給をするようにしている」(36%)、「こまめにマスクを外すようにしている」(28%)と続いた。
調査元は、マスク着用の習慣化による症状を「マスクシンドローム」とし、注意を呼び掛けている。熱中症や肌荒れ、口臭など自覚しやすいものから、集中力の低下や睡眠時無呼吸症候群、うつ病などにつながる可能性があるとしている。
子どもの口呼吸が増えることに「危機意識はない」が7割
また、同日「マスク着用による子どもの健康に関する親の意識」の調査結果を発表。調査は昨年8月に実施し、4歳から小学生までの子どもがいる20~60代の男女200人から回答を得た。
「子どもの一日あたりのマスクの着用時間」を聞くと、「6時間以上~9時間未満」が39%で最も多く、「6時間以上」は52%という結果となった。
マスク着用の習慣化で子どもに促していることを聞くと、「こまめに水分補給をするように促している」(45%)が最多となった。次いで「こまめにマスクを外すようにしている」(28%)が続き、「特に何もさせていない」は36%だった。
また、子どもの口呼吸が増えることに対して、ほとんどが「危機意識はない」(71%)と回答している。しかし調査元は、口呼吸について「何も対策をせずにマスク生活を続けてしまうと、歯並びの悪化や表情の衰えなどが原因となり、将来の”見た目”にも大きく影響する可能性がある」とコメントしている。
対策としては、「日頃から噛み応えのある食事で咀嚼回数を増やす、吹き戻しなど口の機能を発達させるおもちゃの活用」など、”噛むこと”を推奨している。