公務員予備校に関する情報を発信するメディア「コムヨビ」は3月29日、「新型コロナウイルスと子どもの将来の就職」に関する調査結果を発表した。調査は2月にネット上で実施し、事前調査で「就職経験のない子どもがいる」と答えた515人から回答を得た。
新型コロナウイルスの影響を受けて「子どもの就職に不安があるか」と聞いたところ、合計342人が「すごくある」(148人)または「少しある」(194人)と回答した。一方、合計173人は「あまりない」(126人)または「全くない」(47人)と答えている。
「安定して高収入が期待できる」「将来職には困らないと思う」
「子どもの就職に不安がある」と答えた342人に、子どもになってほしい職業を聞くと、1位は「公務員」(185票、約54%)だった。回答者に理由を聞くと、
「景気に大きく左右されないし、福利厚生もしっかりしてそう。定年まで働けそうだし、老後も安心」
「これからのコロナ情勢で不安定な世の中、公務員が一番安定していると考えるから」
「公務員なら、安定した職業で、無事に勤め上げれば、恩給もついて、将来に不安が少ないと思うから」
などの声が寄せられた。
2位は「医師」(30票、約9%)。回答理由として寄せられたのは「今回の不況を目の当たりにし、有事に影響を受ける事なく常に収入源を確保できる仕事につくことが重要だと感じています」といった声が寄せられている。このほかにも、
「技術を身につけているので、将来職には困らないと思うから」
「安定して高収入が期待できるから」
などと”安定”を理由に挙げる人が目立った。
「声優」「アニメーター」という回答も
3位にランクインしたのは「薬剤師」(25票、約8%)。「安定していて絶対に必要な職業だから」「不況でも資格があれば安心だし、医療系の職業は今後も必要とされると思うから」などと、やはりコロナ禍でも必要とされる職種だったことを理由に挙げる人が多かった。
4位は「看護師」(23票、約7%)。回答者からは「資格を持っているのでどこに行っても働けるから」「世の中必要な職業で、安定して仕事があるので」といった声が寄せられている。
5位に選ばれたのは「プロスポーツ選手」(10票、約3%)だった。回答者からは、「夢に向かって突き進んで欲しいから」「才能をそのまま職業にできる」などとトップ5では唯一”安定”が理由に挙がらなかった。
6位以降は「パティシエ」(8票)、「ユーチューバー」「ゲームクリエーター」(各7票)、「警察官」(6票)、「イラストレーター」「保育士」「漫画家」「建築家」「獣医師」「アニメーター」(各5票)、「ゲームプログラマー」(4票)、「声優」「ファッションデザイナー」(各3票)、「美容師」(1票)と続いた。