新型コロナウイルスの影響により、三度目の緊急事態宣言が発出された。その対象地域は当初の1都3県から拡大を続けているため、不安や自粛疲れを感じている人は多いのではないだろうか。
千葉県の50代男性(営業/正社員/年収1400万円)は
「いつまで続くのかわからず暗い気持ちになりますが、前向きに時間を使うよう心がけています」
と綴る。コロナ収束のきざしは見えないが、どうにか明るく過ごそうと努力しているようだ。しかし、この男性のように前向きに捉えられる人ばかりとは限らない。キャリコネニュース読者からは、三度目の緊急事態宣言に対する不満の声が相次いでいる。(文:大渕ともみ)
「緊急事態宣言のせいで、景気が悪化してリストラに遭ってしまった」
長引くコロナ禍に、生活を脅かされている人もいる。都内の50代女性は「まったく仕事が見つからない」と嘆く。
「二度目の緊急事態宣言のときに求人がなかったので、頑張ってTOEICを受験し高得点を得たが、厳しい。50歳を超えたら相手にしてもらえない」
コロナと年齢制限のWパンチで、かなり苦戦を強いられているようだ。同じく都内に住む40代男性も、就職活動がうまくいかず、苛立ちを隠せない。
「緊急事態宣言のせいで、景気が悪化してリストラに遭ってしまった。再就職もままならず、並行して資格勉強を進めている。しかし、図書館などが閉鎖されているので、勉強スペースを確保するのさえ難しい状態」
また男性は、行政の行うコロナ対策に対し、「味方から兵糧攻めに遭っている感がある」と苦言を呈し、
「緊急事態宣言の一方で、五輪開催はゴリ押しするチグハグさ。市民生活の支援を行わず、利権確保しようとする政治家たちが許せない」
と不満を吐露した。
「化粧品や婦人雑貨コーナーが開いているので人流は減りません」
コロナ禍をきっかけに”自粛警察”という言葉が注目されたが、三度目の緊急事態宣言下においても、自由に外出する人たちを厳しい目で見る人は多くいる。神奈川県の50代女性(販売/正社員/年収600万円)は
「百貨店で働いています。化粧品や婦人雑貨コーナーが開いているので人流が減りません。食品なら近所で調達できますよね。化粧品や婦人雑貨は生活必需品ですか?」
と問いかける。また、京都府の40代女性(その他/個人事業主/年収200万円)は、
「毎日毎日、パチンコ店の前に行列ができている。 世の中の人たちがコロナで我慢しているなか、神経を疑ってしまう」
と本音をこぼした。周りのことを考え、きっちり外出自粛を守っている人ほど、自粛していない人を許せないのかもしれない。
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