ガールズちゃんねるに7月25日、「メモを取れと言ってくる人が嫌」というトピックが立った。トピ主の主張は、こうだ。
「メモを取っていると余計に混乱して理解するのが遅くなります」
「メモを取らずに話を聞いている方が頭に入ります」
トピ主は「世の中の人達はメモを取った方が覚えやすいのですか? 私だけがそうだとは到底思えないのですが皆さんどうですか?」と問いかけた。すると……。(文:石川祐介)
「メモないとすぐ忘れちゃう」
この質問には、2400件を超えるコメントが集まったが、「メモを取ったほうが良い」という意見が圧倒的だった。「メモないとすぐ忘れちゃう。今日も生姜のチューブを買い忘れた」という声には3000件のプラス評価が。
さらに、「メモ取らない人に限って同じこと何度も聞いてくる確率高いんだよな」のような厳しいツッコミも。「メモを取らなくても出来てるなら言われないと思う」という声には、7000件以上のプラス評価がついていた。確かにメモは役立つし、忘れても後から見返せるから便利だ。情報を共有するのにも役立つ。
メモって、意外と難しい
ただ、きちんとしたメモを素早く取るのは、そんなに簡単なことでもない。
話のポイントを要約して書かなければいけないから頭も使うし、そこを気にしていると、重要な点を聞き逃すこともある。官僚が国会議員に渡すメモなんかは、プロ中のプロの仕事だけど、それでも読んでいてアレ?と思うことはある。
だから、メモを取り慣れていない人が「余計に混乱する」とか、「メモを取らずに話を聞いている方が頭に入る」というのもある意味当然だろう。ちゃんとメモをするには技術が必要だからだ。
ところでトピ主、学校の授業では「教科書に必要な事だけ書き込むのが1番」と考えていたそうだ。それだってメモの一種だがそこは別物らしい。もしかしたら、トピ主は「メモ」について、難しく考えすぎなのかもしれない。
それにしても、嫌だと言っている人に正面から「メモを取れ」と言っても、なかなか上達しないだろう。もしこういう部下がやってきたら……。上司としては、わかりやすいマニュアル(教科書)を用意して、そこに「必要なことだけ書き込んでもらう」しかないのかも。