アニメ『パリピ孔明』への中国ネット民の反応がヤバい 激しい弾幕はまるで初期ニコ動 | キャリコネニュース
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アニメ『パリピ孔明』への中国ネット民の反応がヤバい 激しい弾幕はまるで初期ニコ動

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アニメ公式サイトより (C) 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

現在放送中のテレビアニメ『パリピ孔明』が中国のネット民に大ウケしている。孔明といえば中国の三国時代を生きた偉大な軍師。その彼を渋谷に転生させてしまうというギャグ・パロディアニメに、中国のネット民は眉をしかめるどころか、まるでパリピばりにノリノリで楽しんでいるようなのだ。(文:昼間たかし)

パロディアニメのパロディ動画が投稿されカオスに……。

『パリピ孔明』は、諸葛亮孔明が現代日本の渋谷に転生したら……という、いわゆる歴史転生ものの作品。駆け出しのシンガーソングライター・月見英子の才能に惚れ込んだ孔明は、彼女の軍師となり、その夢を叶えるために活躍するというのがあらすじだ。

天才軍師の孔明が、現代の音楽業界で数々の「策」を講じていく。孔明の策は『三国志』での逸話と絶妙にリンクしているので、歴史ファンが面白がれる要素も満点なのだ。

そもそも、大勢が基礎的な知識を持っている「三国志」は、歴史パロディの人気テーマの一つだ。現代人が三国時代に転生したり、登場人物が全員女性になったり、史実や「三国志演義」とはかけ離れたファンタジーものとして「魔改造」された作品も少なくない。

こうした「魔改造三国志」が中国で大ウケした例は知らなかったが、この4月に始まった『パリピ孔明』は珍しくヒットしている。

ニコニコ動画そっくりで有名な中国の「ビリビリ動画」では、「パリピ孔明」のオープニングソング曲にとんでもない量の「弾幕コメント」を投稿するのが流行しているようだ。

OP曲の『チキチキバンバン』は、ハンガリーの歌手JOLLYによる楽曲『Bulikiraly』の日本語カバー。FAKYのAkinaとTaki、GENICの金谷鞠杏からなるユニット「QUEENDOM」が歌っている。軽いノリの曲調がウケているのだろうか、動画がスタートすると画面上には

DJ諸葛亮
来者可是諸葛亮(諸葛亮キター)
醤醤、愛七KI七KI邦邦(ジャンジャン、アイチキチキバンバン)

といった弾幕がテンポよく表示される。弾幕量は文字で映像が見えなくなっているレベルで、たまにブラウザの挙動がおかしくなる時があるレベルだ。そう、ニコ動全盛期に流行した、あの「弾幕」である。

人気はそれだけではない。中国ネットを検索すると、OP映像に中国人俳優の演じた孔明をはめ込んだ動画、踊ってみた動画、OPの各シーンを実写で無理矢理再現したファン投稿などが無数に登場していた(撮影している後ろを通行人が歩いているユルさがよい)。見ているとニコ動の全盛期を思い出して懐かしくなってしまった。

こんなに「パロディ」で盛り上がれるのは、本家『三国志(演義)』が日中共通の人気コンテンツとして根付いているからだろう。

ところでこのアニメ、中国のネットでは「派对浪客诸葛孔明」と訳されているが、まだ公式配信はされていない。それにもかかわらずアニメ好き中国人たちのコミュニティで話を聞くと、当然のように「今週の放送回も見たよ!このアニメめっちゃ面白い」と話していた。まったく、どうなっているんだか……。

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