男性はレジ袋有料化に伴い、「客に不憫な思いをさせているようで」と嘆く。特に痛感したのが、弁当を温める際の対応だった。
「温めた直後のお弁当は、素手で持ち帰るには厳しい熱さです。中でもグラタンはレンジから袋に入れる短時間ですら、火傷しそうになるぐらい熱くなりますので。私も『袋に入れましょうか?』と聞きはするものの、大概のお客様はレジ袋を断ります。熱々のお弁当を無理やり持ち帰る、というケースを毎日のように見かけます」
こうした日常について、「有料化前では考えられなかった光景です」と語っている。
温めたお弁当とアイスを同じ袋に「利用客に申し訳ない」
また男性は、「温めた弁当と冷たいものを一つの袋に入れることにためらいがある」という。
「持ち帰ったお弁当は当然、冷めてしまいます。飲み物だってぬるくなります。それがアイスやチョコなら溶けるのが容易に想像できて、こちらとしても申し訳なくなります……。 『わけしましょうか?』と聞くようにはしていますが、有料なので無理強いはできません」
仕方なく一つの袋に入れる際は、内心「分けたほうがいいよな、でもなぁ」とやるせない気持ちになりながら袋に詰めるという。男性は仕事に対する心情を明かす。
「いちサービス業の人間として、お客様には美味しい状態で商品を食べてもらいたいと思っています。それは商品を正しく評価をしてもらうためにも必須です」
そうはいっても実現できない現状に直面し、接客業のプロとして苦悩を隠せないようだ。
さらに不満はそれだけにとどまらず、オペレーションや売上への影響など、レジ袋有料化による他への負担も大きい。これらを踏まえた上で、「この有料化って誰も得しないですよね」と書いている。これが小売現場の総論かもしれない。
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