「仕事で死にたいと思ったことがある」と芸能人の3割 「精神的にも肉体的にもハード。身体を壊しやすい仕事です」と現役俳優語る | キャリコネニュース - Page 2
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「仕事で死にたいと思ったことがある」と芸能人の3割 「精神的にも肉体的にもハード。身体を壊しやすい仕事です」と現役俳優語る

同連合には、約2600人の俳優や声優が所属。芸能従事者は、事務所の所属有無にかかわらず、雇用関係を結ばずに個人事業主、いわゆる”フリーランス”として働くケースが多いという。自身も俳優として活躍する同連合の森崎めぐみさんは、

「決まった給与や社会保障がなく、実は生活が安定しにくい職業なんです」

と華やかに見える俳優業の事情を明かす。今回の調査結果を見た精神科医は、俳優業は日常生活のおいても、体型の維持などのプレッシャーが大きいことなどが背景にあると分析。森崎さんは「精神的、肉体的にとてもハードで、オンオフの切り替えが難しい」と付け加えた。

さらに、女性の4割が「膀胱炎になったことがある」(42%)と答えた結果を引き合いに出し、

「身体を壊しやすい仕事です。目では分かりませんが、健康維持は相当気を遣わないと難しいと思います」

と画面越しでは分からない、俳優独特の過酷な労働環境があると訴えた。

「屋外ロケでは食事の時間が不規則になりがちです」

同じ芸能従事者でも仕事の内容によって、労働環境は大きく異なる。例えば、声優は屋内での仕事が多いため、身の危険を感じるような肉体労働はない。一方、屋外のロケなどを頻繁に行う俳優は身体への負担も大きいようだ。

「私の実感としては、一定の時間に食事ができないということがあります。天候などに進行具合が左右される屋外ロケは予定通りに進むことがなく、食事の時間が不規則になりがちです」

と明かす。ロケ地の近くに食事場所がないことも多く、森崎さんが出演した刑事ドラマの撮影時には、地べたに座って食事を取ることもあったという。

「最近は予算を抑えて制作日数を短縮する傾向がありますので、一層厳しくなっています」

このほか、同調査では「仕事場に更衣室がないことがある」(90.4%)、「仕事現場に専用トイレがないことがいつもあった」(43%)といった回答結果もあり、いずれも仕事環境の厳しさが伺える内容だった。

森崎さんは「今回の調査データは厚生労働省に提出し、制度面の改善を訴えています」とこれまでの取り組みを語る。また、今後については「相談窓口の開設を準備しています」としており、現場に悩みに直接耳を傾けることで必要な対策を講じていくという。

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