医療従事者からの切実な声も届いている。栃木県で看護師として働く30代の男性は、コロナホテル療養所の日当直も行っている。「東京でオリンピックが開かれると開催決定した時は、大変嬉しいと思いました」と振り返るが、心境の変化を次のように語った。

「しかし、オリンピックについて知るにつれ、利益の不平等さと税金の使用方法に不快感が増し興味が薄れていきました。そんな思いのなか、コロナウイルスの蔓延と対策の遅れ、医療の逼迫がありつつも開催を断行する政府のやり方に憎悪すら覚えます。アスリートに罪はないといいますが、集団でボイコットすれば開催もなかったのではとも考えます。 そんなオリンピックなどニュースも見たくないです」

また、新潟県在住でクリエイティブ職の30代男性は、大会開催者側への不信感が強い様子だ。「分かってはいたが、五輪が利権にまみれすぎていて、更に輪をかけてコロナ感染が拡大し続けている中、中止決断できない政府発表の裏に政治とカネの匂いがそこはかとなくするから」と観ない理由を明かし、

「誘致の時の口約束がほとんど守られていないこともあり、スポーツ選手には申し訳ないし、応援したい気持ちもあるが、それ以上に世界に向けて恥ずかしくて情けない気持ちでいっぱい。 メダル獲得の報道がこんなに茶番じみた見え方になるとは思いもしなかった。アスリートの努力は茶番じゃないとは分かっているけど…五輪は茶番でしかないので…」

とアスリートへの複雑な思いを綴っている。

「”開催する”で舵を取ったならやりきってほしい」という声も

一方で、少数ながら「観る」という声も届いている。「これまで努力してきたアスリートを応援したい」（40代男性／兵庫県）、「スポーツ観戦が好きだから」（20代男性／神奈川県）といった声をはじめ、

「”開催する”で舵を取ったならやりきってほしい。どちらかというとこの東京五輪でどこで何が問題だったのかを議論し、今後に生かしてほしい。”やりおわった”で何も学ばないのであれば国はバカだなと思う」（東京都／30代男性）

といった意見も寄せられている。

※アンケート概要
■実施期間
2021年7月20日～
■回答数
225　※7月29日時点
（記事では、7月27日から7月28日に寄せられた投稿を紹介）
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員（63万人）やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ　 https://questant.jp/q/YPU08ZWR
■質問項目
東京五輪、テレビで観ますか？回答した理由をできるだけ詳しく教えて下さい。