スレッドの反応は、「諦めろ」と「頑張って」という意見、両方が入っていた。ただ、諦めろ派のほうが多い印象で
「諦めよという天からのお告げレベル。事故したら一生モン」 「交通ルールを理解して安全に運転出来る頭が無いんだから無理しないであきらめな!」
など厳しめの声が目立っていた。中には、「6回落ちて7回目でようやく受かった」という元彼の話をする人も。その元彼は「1年という短期間で4度の単独事故」を起こし、「最後の横転事故で車は廃車」になったという。これを書いた女性は
「最終的に試験をパスできても、普通の人が1発で受かる試験に6回(スレ主さんは9回ですが)も落ちるという事は、知的判断力、記憶力、反射神経諸々が通常よりも劣っているからに他ならないと思う」
と痛烈に批判、事故の危険性も切実に訴えていた。ほかにも、6回目で受かったという人が「頑張って免許は取ってもペーパードライバー位でいいと思います」と助言している。
「免許があるとないとじゃ、その後の人生大きく変わるよ」という励ましもあるが…
一方で、「諦めないで」「教科だったら勉強して努力したら合格できるよ」と励ます人も一人や二人ではなかった。
「免許があるとないとじゃ、その後の人生大きく変わるよ。やっぱり免許があると仕事を選べる幅も増えるしね」
と免許のメリットを説く声も。勉強法や良い参考書、学習アプリを勧める人もちらほら。確かにその通り努力すれば免許は取れるかもしれない。教習所に通って運転技術を身に付けた後では、学科に落ちたくらいで諦めたくない気持ちも分かる。
ただ、9回というのはやはり限度を超えているのではないだろうか。自動車免許の学科試験は90点以上が合格ラインで、もちろん1点でも足りなければ合格しない。引っかけ問題が多いことでも知られているが、人の命がかかっているのだから正しく読み取れず引っかかる人が不合格でも仕方ないだろう。
スレッドの声には
「そこまで落ちるなら、向いてないという考え方もあるよね。(中略)大丈夫に決まってるなんて言ってるのは実に危険」
という指摘もあり、筆者も同感だ。運転は交通規則を覚えていることはもちろん、瞬時に適切な判断が求められる。数十年ペーパードライバーの筆者は、うっかり者ゆえ一瞬で人の命を奪う危険性がある車の運転は恐ろしい。過度に恐れる必要もないが、トピ主は「大丈夫に決まってる」と過信しており、どこか危うさを感じてしまう。
「人には向き不向きがある」といっても実技で順調だった人は「向いていない」とは自覚しづらいだろう。スレ主は批判の多さからか返信するのをやめてしまったようだが、もし免許が取れたとしても、運転者は誰でも他人の命を危険にさらす恐れがあることは、肝に銘じておいてほしい。