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「AI音声読み上げソフト」のおかげで、原稿がめちゃくちゃはかどった話

画像はイメージ

ライター稼業をしていて一番ダルいことの一つは、誤字脱字など文章の誤りのチェックである。ちょっとした文章のミスは、まるでボロアパートのゴキブリのように、次から次へと湧いてくる。時間をかけて丁寧にチェックをすればいいのだが、締切や原稿料との兼ね合いで、どうしても使える時間には限界がある。

……というわけで、筆者はこれまで様々な「文章チェック・校正ツール」を試してきたのだが、今回ついに「これだ!」というツールを発見した。それがAI音声読み上げソフト「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」だ。(文・取材:昼間たかし)

もともとは「ナレーション」のソフトなのだが……

こんな感じで使っている

これはWindows、Mac、Linuxに対応している有料のソフトで、主な用途はパソコンに入力した文章を読み上げてもらうこと。つまりナレーションである。おそらく、主な対象ユーザーはYouTubeの解説動画を作っている人とか、学校の先生とか、商業施設でアナウンスを担当している人とか、そういう感じの人なのだと思う。

しかし、このソフトの評判が、プロの物書き界隈でも「めちゃくちゃいい!」のである。筆者は、とあるゲーム制作会社の人から教えてもらったのだが、マジで感謝している。(※プレイヤーの選択によって会話や描写が変わるノベルゲームのテキスト分量は、1作品で数十万文字=文庫本数冊分に及んだりする)

「読み合わせ」が1人でできる。

さて、ソフトの使い方は簡単で、単に自分の書いた原稿をAIに読んでもらうだけだ。そんなことで間違いが減らせるのか?と疑問に思う方もいるかもしれないが、これが間違いなく減らせるのである。

新聞や雑誌などで、記事に間違いがないかどうかを確かめる伝統的な技術に「読み合わせ」がある。

これは、2人がセットになって、1人が原稿を読み上げる係をつとめ、もう1人が資料を見ながら、「目と耳」で間違い探しをするという手法だ。

不思議なものだが、読み合わせをすると、データの引用ミスだけでなく「日本語の間違い」も発見できる。目だけだとスルーしてしまう間違いも、耳で確認すると「あれ、おかしいぞ?」と気付けたりするからだろう。

さて、この「読み合わせ」の最大の弱点は、「もうひとり必要」ということだ。いつでも隣に親切な同僚が座っていればいいのだが、昨今そんな恵まれた職場はレアだろう(そもそもフリーライターの筆者に同僚はいない)。

そこで、AIの出番なのである。

読み間違いが少なくて驚いた

さて、単純なテキストを読み上げ機能なら、マイクロソフトのWordにも標準で付いている。しかし、まだイントネーションは不自然。漢字の読み分けも不得意で、大人(おとな)を「だいひと」と読んでしまうレベルだ。

一方、voicepeakは「商用利用可能なナレーション」をウリにしているだけあって、ほぼ人間に近い自然な読み方をしてくれるのが特徴。男女あわせて7種類の声、「幸せ・楽しみ・怒り・悲しみ」の4トーンを選べるほか、速度調整も可能となっている(実力が気になったら、体験版もある)。

使ってみると漢字の読み間違いが少なくて驚いた。さらに「こう読んでほしい」「こう発音してほしい」という単語があれば、辞書登録で読みかたやイントネーションを指定できる。例えば「日本」はデフォルトでは「ニッポン」と発音されるが、「ニホン」と読むようにも指定できる。

ダウンロード版でも2万3800円するので、買うのに勇気が必要だった。しかし、原稿を書くたびいちいち誰かにお願いして協力してもらうコストを考えれば、これぐらい安いものだ。

オフィスワークをしていれば、何かと文章を書く機会は多いはず。大事なプレゼン用資料とか、大事な顧客むけのメールなど、「ここぞ」というときに使うといいのではないか。

(※なお、この記事は、筆者が自腹で買った製品を好き勝手にレビューしているだけの記事である。メーカーから製品提供は受けていないし、広告費ももらっていない。この記事を読んでくれた人が製品を購入しても、筆者・媒体には1円も入らない)

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