パチスロ打ちならジャグラーの目押しを頼まれた経験がある? みんなの思い出 | キャリコネニュース
おかげさまで6周年 メルマガ読者数
65万人以上!

パチスロ打ちならジャグラーの目押しを頼まれた経験がある? みんなの思い出

画像はイメージ

挫折感をおぼえてばかりの人生を歩んでいる。大学に行きたかったけど経済的に難しいと悟った17歳ぐらいの頃が一番キツかったが、高卒で関東のパチンコホール企業に就職したときは本当にキツかった。

まず体力がない、パチンコ知識がない、喫煙者でもないからホールに充満するタバコの煙の耐性がない。やる気がない、夢がない、お客商売への適性もないといった具合に、今思うとよく短期間とはいえやっていけたなと思ってしまう。

嫌なお客にめちゃくちゃ嫌なことされたり、バイトさん同士の喧嘩に巻き込まれたり、ブロック長に個室でガチギレされたり。でも、中でも特に嫌だったことがある。それは、“パチスロの目押しを頼まれる”ことであった。(文:松本ミゾレ)

昔は店員が目押しを代行していた

僕が会社員としてパチンコホールで右往左往していた2000年代初頭は、パチスロユーザーが今よりもっと多かった。打ち込んでるセミプロみたいなお客も多く、彼らの大半は目押しがほぼ完ぺきにこなせる人たちだった。

今と違って、普通に押すと8枚しかもらえないけど、精度の高い目押しをすると15枚の払い出しが続くボーナス搭載機種とかもあったんで、本当に目押し技術があればあるだけ勝てた時代である。

一方で、高齢者や初心者向けの台。たとえば今も現役でホールに稼働している『ジャグラー』シリーズなんかは目押しも簡単で、適当に打っていてもなんとかなる台ではあった。

もちろん、ちゃんと打てば出玉は増えるんだけど、わざわざジャグラーでビタ押しに心血を注いだり、ボーナス中のJACゲームのハズし云々に血道を上げている人はいなかったはずだ。4号機時代の本シリーズにはたしか差枚カウンタ機能もあったし、小役をこぼしてもあんまり損はなかったと記憶する。

ホール店員時代、僕が嫌だったのが、この『ジャグラー』の設置されているコーナーの担当だった。おじいちゃんおばあちゃん、後は日本語もあまり通じてないっぽい外国の人がよく『ジャグラー』を打っていて、当たりの告知ランプが点灯すると、僕を呼ぶのである。

でもそんな僕はつい最近まで高校生だったわけで、いきなり目押しとか言われてもリールを走る絵柄を負うこともままならない。だから何度もお客の前で失敗して、その都度結構な文句を言われたっけ。

それこそ、成立しているボーナスがレギュラーボーナスだった場合「なんでビッグじゃねえんだよ」とか理不尽なこと言われたし。暴言も結構多かった。目押しがちゃんと出来るようになってからも、「ありがとう」って言ってくれるお客はほとんどいなかった。

僕はそもそもおじいちゃんっ子だったが、お礼がまともに言えない人たちが高齢者にこんなにいるのか! とカルチャーショックを受けて、ジジイ恐怖症になったぐらいだし。ちなみに気付くといつからか、全国的に店員の目押し代行はタブーとなった。理由は過去に聞いた記憶があるが、恐らく何かに引っかかるのだろう。よって現在、ホールで働いている人たちが僕と同じような苦しみを味わうことはない。

「あるけど失敗しまくってキレられた」という人も

ところで、少し前のパチンコホールというのは今よりももうちょっとだけユーザー間の距離が近かった。他人同士でいつの間にか勝った負けたの話で盛り上がったり、開店前に「今日はアレ打つのをオススメするよ」みたいな情報交換がなされていた。

だから、パチンコホールの従業員やバイトさんに目押しを頼む人がいた時代だったが、意外とお客同士で目押しをし合うということも結構あったのである。

そしてその流れを経て、現在でも他のお客に目押しをお願いする人は、『ジャグラー』コーナーにはそこそこいる。それこそ先日も5ちゃんねるに「お前らジャグラーで隣の人に目押し頼まれたことある?」というスレッドが立っていた。

実際に目押しを頼まれたことがあるという人たちの声もあるんで、ちょっと引用してみたい。

「あるけど失敗しまくってキレられたことなら」

「あるけど一回やったら何回も頼まれるから面倒」

「レギュラーで渋い顔されたことある。理不尽すぎるわ」

「大体おばちゃんなんやが揃えてやると缶コーヒーおごってくれたりするで」

そうそう思い出した。休みの日にパチンコホール行って、目押しに四苦八苦している人を見ると、可哀想になって代理で目押ししたことも何度かあったっけ。そんでお礼に「タバコ吸いますか?」とか聞かれて、「吸わないんですよ」と言ったら缶コーヒーを差し入れしてくれたり。そういう人も結構いたのだ。今はあんまり見かけなくなったけど。

で、僕もビギナーだった頃は近くにいるお客に「すいません、揃えてもらっていいですか?」とお願いしてたっけなぁ。もちろんお礼にコーヒーを差し入れたもんだ。

ああいうお客同士の連帯というか、助け合いって結構今となっては貴重な光景なのかも。

今はお客の質もだいぶ変わってきたというか、知識がないであろうビギナーっぽい人の後ろを、ハイエナがじっと観察してて、そういうのが収支をSNSとかで自慢するような時代だし。あと、目押しをお願いされたからやってあげたのに、お礼も言わないジジババとか超多いよ。どうなってんだよ……。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ