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「雑談力」特集した日テレZIP!にネット悲鳴 「朝から俺の心の傷をえぐるのはやめろ!」

雑談力って必要なんですかね?(真顔)

雑談力って必要なんですかね?(真顔)

いま、アマゾンのビジネス実用部門で5位、ビジネス交渉・心理学部門で1位に輝いているのが、安田正氏の「超一流の雑談力」(文響社)という本なのだとか。昨年5月から累計36万部をも売り上げているという。

あたりさわりのない無意味な雑談ではなく「意味のある雑談」をすれば、「仕事や人間関係が変わる」とうたうものだが、3月15日放送の「ZIP!」(日本テレビ)では、この「雑談力」をアップするための調査・検証を行っていた。

初対面の男性を集めたら「スマホいじり」40分

番組が「雑談力ありますか?」と街頭インタビューしたところ、なんと67人中44人(約66%)もの人が「雑談力がない」と回答していた。

「会社の人と車に同乗して、最初はそれなりにしゃべっていても、その後、話題がなくなっちゃって」(団体職員・女性24歳)
「会議室で2人きりの空間になったときに、沈黙が続くとよくないので、何か話さなきゃいけないところが辛い」(会社員・男性34歳)

さらに実験として、雑談力がないという初対面の男性4人を集め、「講義まで待機して」とだけ伝えて隠しカメラで観察。すると4人同時にスマートフォンを触りだし20分。さらに2人だけにして観察すると、やはり20分もスマホを触り続けていた。

40分もの間、男性らはお互いに「話しかけるのに躊躇してしまった」「めっちゃ怖い顔でスマホをいじってたんで、やめとこうと思いました」と空気の読み合いをしていたのだ。

一方、女子高校生3人での実験では、初対面の彼女たちは「お願いします」と笑顔であいさつ。その後は年齢紹介から、恋愛の話で急速に盛り上がり、3人で写真を撮り始めるなど驚異のコミュ力を発揮していた。

女子高生たちは「顔を見て笑顔」から始め、受験や勉強中に食べるものなど「共通の話題」から話をつなげていた。安田正さんは「共通点をリサーチしながら見つけると、会話はすごく弾みます」と解説。話しながら相手との共通点を考える意識が重要だと指摘した。

「沈黙が悪いものって捉え方、どうかしてる」と批判も

このほか、若手社員に内緒で「会議室で上司と2人きり」の状況を作る実験もあった。男性若手社員が「今日あれですよね、急に天気が…」「お昼どこか行きました?」と話をつなごうとするも、ノートパソコンを前にした女性上司が相手では間が持たない。

番組を見た視聴者たちは、ツイッター上に「雑談力ほしい!」「ある人うらやましい」などと投稿。「自分は雑談力がない」と自覚する人たちの多さから、一時はYahoo!サーチにトレンド入りした。実験を見て、いたたまれなくなったと漏らす書き込みも多い。

「コミュ障には辛い企画やってる」
「雑談力のない初対面を集めるとか止めろ!俺の心の傷を朝からえぐってくるんじゃない!」

開き直って「雑談力なんていらない」とする人も少なくない。確かに街角の声のような「沈黙が続くとよくない」という考え方自体が、無用なプレッシャーを生み出すのだろう。

「沈黙が悪いものって捉え方、どうかしてる気がする。ずっと話し続けられるのも迷惑なって場面あるよね。偏ったリードな気がする」
「何でもかんでも、なんとか力とかつけて強要されると、力ない私は人間失格かよ死ぬわってかんじになるからやめてほしい。必須ちゃうやろ雑談力」

「テレビ離れ」が共通点を見つけにくくしている?

「雑談は大切」とする人たちは、仕事をする上での必須能力と考える人も少なくない。

「雑談力がなくてお地蔵さんになっちゃうと、周りから相手にされなくなります」
「社内ではともかく、一人前になってお客さんを一人で応対する時、どうやって間をもたせるんだと指導しているものの、まだ一人前になっていないので困っていない現状」

業務上コミュニケーションが必須なことは間違いないが、やはり人間関係を良好に保てる人と仕事をしたいと思うのが人間の性。ただし若手社員の中には「自分の部屋にテレビがない」人もいて、共通の話題が見つけにくい原因になっている。なかなか頭の痛い状況になっているようだ。(ライター:okei)

あわせてよみたい:ボクらはみんな「発達障がい」だったのか!?

 

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