ビジネスパーソンの平均睡眠時間は6時間5分 寝不足で仕事に支障が出ている人も6割強!
調査は2016年8月18日~20日にインターネット上で実施。「寝苦しい夜が続いていますが、通常と比べ良く眠れていますか?」という質問には、「眠れていない:寝不足気味」との回答が5割以上。男女比では男性50%、女性58.5%で女性のほうがやや寝不足を感じる人が多かった。
寝不足であれば当然仕事への悪影響がある。「寝不足気味」と答えた人たちへ「仕事への影響」を聞いたところ、「全く手に着かない」など、何かしらマイナスの影響がある人は6割以上(63.8%)に上った。
「平日の平均的な睡眠時間」で一番多かったのは「6時間」(41%)。全体平均は約6時間5分だった。2位が「7時間」(25%)、3位が「5時間」(20%)という結果だった。「4時間」という人も5%おり、睡眠時間が6時間以下という人が全体の67%。「現在の睡眠時間に満足していない」という人も約6割(59%)で、半数以上の人が睡眠不足に悩んでいることがうかがえた。
総務省統計局による2011年の社会生活基本調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間42分(対象は10歳から85歳まで)。しかし、今回の調査は「ビジネスパーソン」が対象のため、1時間半以上短い睡眠時間となっていた。やはり生活を支える金銭を稼ぐ人が、睡眠時間を削っているようだ。
生産性向上のためには「シエスタ」を導入した方がいい?
また、「日本にもシエスタ(昼寝)を導入した方が良いと思いますか?」の問いには約7割(68.8%)が「はい」と答え、ほとんどの人賛成している。シエスタは、スペインをはじめ、イタリアやギリシャといった南欧を中心とした文化だ。
短い睡眠時間でも、15分ほど深く昼寝をすれば体調も良くなり仕事の効率もアップするといわれる。温暖化の影響で酷暑が厳しい日本では、生産性向上のために導入を検討したほうがいいのかもしれない。
ただ、スペインでは、近年は経済危機などの影響でシエスタを見直す動きもあるという。今まで昼寝習慣があった国でさえ廃止を検討しているのだから、日本での導入は難しいだろう。「はい」と答えた人たちもそんなことは分かっていると思うが、「昼寝でもしないと、やってられない」という悲痛な叫びをその回答に感じた。