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「一億総活躍」にモヤモヤする女性たち 「専業主婦も頑張っているのに、何をもって活躍?」と苛立つ

今年6月に政府が発表した「一億総活躍プラン」に違和感を持つ人は多いようだ。12月19日放送の「あさイチ」(NHK総合)で、働く女性の「モヤモヤ」が特集され、街頭インタビューで会社員の女性が放った言葉が話題になっている。(文:okei)

「(活躍って)誰の話かな?って。女の人全員働いて頑張ってるし、家でも頑張ってるし専業主婦も頑張ってるのに、何をもって『活躍』っていうのかな?って思います」

人生は活躍することと勝手に決められては納得いかない

これ以上 活躍しろと言われても

これ以上 活躍しろと言われても

これをあるツイッターユーザーが

「ど正論であった。(中略)そうなんだよ。皆、政府から活躍してください!と言われなくても頑張ってるんですよ。誰に言ってるんだ」

ツイートすると、共感のリツイートが2000近く拡散されている。「政府に言われるからこそ、反発したくなるわ」「架空上のウツクシイクニニポンに在住する妄想上の人物だと思います」などのリプライもあった。

番組宛ての視聴者メッセージにも、女性たちのモヤモヤが垣間見える。

「『一億総活躍』響きは良いですが、人生は活躍することと勝手に決められて納得のいかない部分もあります。主婦だと言うと『なんで働かないの?』と聞かれたこともあります。自分の行動が自分で決められないのはとてもつらい」
「いまの女性は、結婚しろ、働け、子どもも産め、介護もしろ、ただし女性らしさも無くすな、でしんどい」

こんなにも女性たちが「活躍」という言葉に苛立ちを覚えるのは、輝かしい言葉の裏に、頑張っている今以上に働けとムチ打たれるような、金銭をはじき出せない人間は価値がないと言われているような気がするからではないだろうか。

それぞれ悩みや葛藤の中で生きているのに「活躍しろ」って

番組では、フルタイムで働く人、パート、専業主婦などそれぞれの意見があり、いずれも現状に対する不満や迷いを訴えている。

正社員で働きながら保育園児と小学生を育て、家事も学校・地域の活動もすべて一人でこなす主婦は、子どもに負担をかけていると罪悪感を語る。40代独身の保育士は数年前から長時間労働になり、子どもがいる同僚の仕事をフォローするため負担が重いこと、自分の時間を持てず、婚活するエネルギーも萎えてきたことを明かす。

子どもがいるからフルタイムでは働けず、やむなくパートを選んでいるという人たちは、「誰にでもできる仕事で活躍しているとは感じません」「安くこき使われていてモヤモヤ」「パートだから保育園に入れないと言われ悔しい」などと訴えていた。子育てに専念したくてあえて専業主婦で長年やってきたという50代の女性は、老後の不安もあり働かなくてはと焦燥感を漏らした。

それぞれに生きる上での選択をし、賃金が発生する労働をしようがしまいが、みんな懸命に生活している。ままならないことも多い中で、「活躍」という理想的な二文字とかけ離れた現状に、筆者を含め苦い思いを抱いてしまう人は少なくないだろう。

本来は、働きやすい世の中にするためのスローガン

しかし、政府が発表した「ニッポン一億総活躍プラン」は、「女性も男性も、お年寄りも若者も、一度失敗を経験した方も、障害や難病のある方も、家庭で、職場で、地域で、あらゆる場で、誰もが活躍できる、いわば全員参加型の社会を実現」とある。

本来は、現状いくつもの困難があるからこそ、もっと働きやすくしよう、子育てしやすい世の中にしようと舵を切るためのスローガンのはずだ。この言葉が皮肉に聞こえないくらい、世の中の仕組みや意識が変わっていくことを願う。

あわせて読みたい:共働きなのに家事は女って日本死ね

 

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