そんなことある?不採用から4か月後に再面接の連絡――「断るか冷やかしで行くか」で揺れる心
一度は不採用になった会社から、再び面接に呼ばれたらどうだろう? 「何を今さら」と思いつつ、心は揺れ動いてしまうのではないだろうか。1月10日、2ちゃんねるに「不採用通知来た企業からまた面接来てほしいって言われたんだが」というトピックが立った。
転職活動は去年の9月に行ったというから、4か月も経ってからの連絡だ。トピ主は、「これってなんなの?大変ご無礼とは存じておりますがとか言ってるけどさ、また募集かければいいじゃん」など、最初は不快感を示していた。(文:okei)
「おまえは元カノとよりを戻して上手くいったことがあるか」
「もう課長待遇で転職済み」というトピ主だが、「お祈りしとくか冷やかしで行くか悩み中」と本音を漏らしていた。これに対してレスコメントは、企業側の勝手な都合を批判し、注意しろと諭す声が多い。
「おまえは元カノとよりを戻して上手くいったことがあるか?俺はない」 「また募集すると金かかるしあいつでいいや的感覚」 「転職サイト経由で転職が決まれば、会社は転職サイトに給与の数か月分を払うことになってる。後は分かるな?」
経費が惜しくて補欠的な位置のトピ主が呼ばれたという指摘だ。実際、採用活動はコストがかかる割に直接利益を生み出さないので、省けるに越したことはないだろう。
こうした会社は「ブラックだろ」という声も多数ある。先に採用された人が短期間で辞めてしまった可能性をトピ主も疑っていた。しかし企業か社員どちらに問題があるのかは分からないし、本当に急に人員が必要になることもあるはずだ。失礼を承知で頼むほど求められていると知れば、悪い気はしないだろう。
「どんなへり下った態度で来るか、行ってみたい気持ち」
一般的にも、不採用になった人が再選考の連絡をもらうことは意外とよくあるようで、2015年1月のヤフー知恵袋でも同様の相談があった。ベストアンサーは、採用担当の経験者が「ある程度印象が良かったから」「条件面で折り合いがつけば、採用する前提で声をかけました」と答えている。
ちなみに2ちゃんねるにスレを立てた人物の年齢は28~30歳、転職前は年収800万だったという。「歩合制で稼げる奴と稼げない奴がいる業界」で、現在は「いわゆるベンチャー企業ってやつなのかな?」と明言を避けている。能力がモノをいう業界でバリバリ仕事をしているようだ。それだけに、一度傷つけられたプライドを回復したい気持ちがどこかにあるとおもわれる。こんな本音を明かしている。
「冷やかしでどんなへり下った態度で来るか行ってみたい気持ちはある。性格悪いけどwww」
既に新しい職場で働いている余裕もあってか、完全に上からの目線だ。さらに、「(面接に行って)採用されたらガン無視するくらいやってほしい」と煽るレスに、「やってみっか」と答え、「それで破格の条件出してきたら考えるか」と続けていた。
恐らく再通知してきた会社のほうが優良企業なのだろう。トピ主の書き込みは、最初は拒絶反応だったものが、「貧乏企業じゃないから(募集の)再掲載もできる余裕はある」「ブラックな感じはしなかったけどなぁ 福利厚生も良かったし」などと会社を擁護。だんだん、条件次第では入ってやらんこともない風に考えが変化していくのが興味深かった。
一度諦めた道が急に現れたとき、どんな状況でも気持ちが揺れ動いてしまう、それが人情というものだろう。