大和ハウスがプレミアムフライデー導入 該当日は午後休にして「働くことへの意識改革を図る」
経済産業省などの主導で、月末の金曜日に早めの退社を促し消費を喚起する「プレミアムフライデー」が来月2月24日からスタートする。
これを受けて、住宅総合メーカーの大和ハウス工業は1月30日、プレミアムフライデーを推進する取り組みを実施していくことを発表した。
午前中の4時間だけ集中して働くことで通常勤務の生産性向上を狙う
プレミアムフライデー制度は、パートなどを含む約1万9000人の従業員が対象。原則、偶数月の最終金曜日に就業時間を変更して対応する。
通常の勤務時間は9時~18時(部門により異なる)だが、プレミアムフライデー該当日には全社一律で8時~17時に変更。従業員は通常よりも1時間早い8時に始業し、12時まで4時間勤務を行う。13時まで休憩した後、午後は半日有休となる。
同社は、この制度を導入することで「午前中の4時間に集中して働くことへの意識改革を図り、通常勤務時の生産性向上にもつなげます」と説明している。
一般的には午後3時の退社が推奨されているが、同社では「一歩先を行く、『午後休』」と自信をにじませる。
同社では以前から長時間労働削減やワークライフバランスへの取り組みを行ってきた。2004年には事業所を22時で閉鎖する「ロックアウト制度」、2007年には有給休暇を3カ月ごとに1日の計画取得を義務付ける「ホームホリデー制度」を導入したほか、2009年には労働時間の適正把握を意図して、みなし労働時間制を廃止している。
直近では2015年に「ブラック事業所認定制度」を導入。社内で設けた長時間労働に対する独自の基準をもとに、改善されない場合は事業所全体の賞与額を減額するといった取り組みも実施している。