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今度は若者の「近所付き合い離れ」 一人暮らしの6割以上が近所の人とあいさつすらしないことが判明

一人暮らしをしている人は、普段ご近所付き合いをどれくらいしているだろうか。独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)は3月16日、ご近所付き合いについての調査結果を発表した。

一人暮らしをしている人の6割以上が近隣住民とあいさつすらせず、半数近い人が近所付き合いは不要だと考えていることがわかった。

半数近い人が近所付き合いは不要と回答

隣は何をする人ぞ

隣は何をする人ぞ

この調査は、一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で一人暮らしをする20代~30代の男女600人(男女300人づつ)を対象に行われた。

「日頃、隣室や同じフロア、同じ棟の方とどのようなコミュニケーションをとりますか」という質問に対して、「近所付き合いはない」(63.5%)と回答した人が最も多かった。「声を出してあいさつをする」は33.8%に留まり、「立ち話をする」も1.7%しかいなかった。一人暮らしをする若者の大半が、近隣順民とほとんどコミュニケーションを取らないという実態が浮き彫りになった。

ただ、ご近所付き合いが「必要だと思う」(9.7%)「どちらかと言えば必要だと思う」(40.7%)と答えた人は合わせて50.4%で、過半数の人が必要性を感じてはいるようだ。その理由として「挨拶をすると気持ちが良い」(52.6%)を挙げる人が最も多かった。

しかし「どちらかと言えば必要ない」(34.0%)「全く必要ない」(15.6%)と回答した人も半数近くに上る。一人暮らしの若者は、ご近所付き合いに消極的なのが現状だ。

将来、家庭を持ったときは「困った時に助けてもらえる」

「将来、家庭を持った場合」と仮定すると、ご近所付き合いの必要性を感じる人は73.8%にまで増える。

その理由としては「困った時に助けてもらえるから」「近くに顔見知りがいる安心感があるから」という回答が多かった。これは一人暮らしでご近所付き合いが必要な理由とは異なっている。

本調査のPR担当者によると「家庭を持つとママ友と交流したり、近所の人に子どもを預けたりと周囲の人の支えが必要になると考えている人が多いのではないか」ということだった。

一人暮らしでも普段からご近所さんとお付き合いがあれば、きっと何かあったとき役に立つはず。家庭を持つようになればなおさらだ。まずはあいさつや立ち話から始めてみてはどうだろうか。

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