流行中の“抜き襟”はだらしない? 苦言呈する女性に「流行りに物申すようになったら、おばさんになったということ」
「何だかだらしない感じの女性が多いな」―。街を歩いていてそう感じたのは、「シャツの襟が後ろにダランとずれている」女性ばかりだから。最初は着崩れたのかと思っていたが、あまりにも何人も見かけたため、わざとやっているのだと気がついたのだという。
そう、投稿者が「だらしない」と感じたのは、まさに“抜き襟ファッション”。これに対し、投稿者はこう書き込む。
「素敵なモデルさんがやっているとか、ファッション誌に載っているとかで真似してるのかもしれないけれど、あれはナシだと思います。こんなことを感じる私は感覚がずれているのでしょうか」
確かに抜き襟は難しいし、人を選ぶ。ていうか、今シーズンの流行全般にいえるのは、一歩間違ったらただのズボラなだらしない人に見えてしまうというものだ。抜き襟の他にも、わざと肩を落として肌見せさせるオフショルダーや、トップスを前だけボトムに入れる“前だけイン”、髪型だって、わざとゆるくふわっとまとめる無造作ポニーテールが流行中だ。
いかにも「手グシでさっとまとめました」なボサめの髪型で抜き襟、これをノーメイク・ノーアクセでやってしまうと完全に“近所の疲れた主婦”。一般人には難易度が高いとの投稿者の指摘は正しいのかもしれない。
「無理してオシャレを頑張っていません」アピールが痛い?
この投稿に集まったコメントでも、「トピ主に同感」という声が多く、抜き襟に対し、「CMで見たときから、ナイ!と思っていた」「着こなしが難しい気がするし、そもそもだらしない」「あれが映えるのは、モデル体型の人の静止画のみ」「背中が丸まっていたり、首から肩に肉がついてるとオバチャン具合がすごい」などという厳しめ意見が目立った。
「雑誌の中にいるような非常にオシャレな職場」で働いているという30代会社員女性もこうコメント。
「抜き襟。『花魁?!』と思ってしまう私……トップスの前だけイン。『トイレ急いだ?!』と思ってしまう私……オバサンなのかな。理解できません(笑)職場では決して言えません」
一方で、“ファッションは自由だ”派の声も。「抜き襟はスタイル良く見えるからよくやる」「似合ってなくても、他人がとやかく言う筋合いのものでは無い」「日本はファッションガラパゴスだからいちいち目くじらたてなさんな」などという声にはじまり、
「世の中の流行りに物申すようになったら、おばさんになったという事ですよ」
とのコメントも。流行なんて後になって見たら意味不明なものも多いから、確かにいちいち「これはおかしい」と反応していたらキリがないのかもしれない。
ところで、今の流行にひとつ、どうしても拭いきれない思いがある。それは“こなれ感”“抜け感”というワードをやたらと使い、演出しまくっているところだ。つまり「無理してオシャレを頑張っていませんよー」「無造作に着崩しても自然に垢ぬけてしまう都会女性のワタシ」という演出だが、こんなに流行っていたら「頑張りまくっている」のはバレバレだ。「無理をしていないように見せるのに頑張っている」って、ちょっと恥ずかしい。
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