電話応対が苦手で緊張する人々 「社名で必ず噛む」「周りがシーンとする中だとワキ汗出る」
最近は普段メールやLINEでやりとりする人が増えているからか、電話での対応に苦手意識を持つ人が少なくない。
ガールズちゃんねるには7月8日、「電話応対が苦手な人」というスレッドが立った。スレ主はコールセンターで勤務する女性。電話は受けることが多く、相手は法人が多いため変な電話はないようだが、いつかかってくるかという思いを抱きながら待ち構えるのが苦しく、退職を考えている。
「電話応対が苦手な方、克服した方など話しましょう」
と呼びかけた。
緊張しすぎて相手の名前が聞き取れない 不信感を与えて最悪な状況になる
スレ主同様、電話が苦手な人から続々とコメントが寄せられる。
「社名で必ず噛む」「舌足らずなので、聞き返されることがよくあり 恥ずかしい」
「一年に一度くらい緊張しすぎて電話中に呼吸できなくなる」
電話でのコミュニケーションは対面と違い、受話器を取るまでどのような人と会話をするのかわからない。そのため身構えてしまう人は多いようだ「緊張しすぎて、最初に名乗られる相手の名前が聞き取れなくて、聞き返す。当然相手に不信感与えてしまい最悪な状況になる」というエピソードが書き込まれている。
苦手な理由として、周囲に会話を聞かれることを挙げる人も多い。
「周りの人に聞かれてる状況だと すごく緊張してしまいます……」
「周りがシーンとしてる中、自分の声だけが響いてるのを想像しただけでワキ汗出る」
特に静かな職場だと、電話をしている当人の声だけが聞こえる状態になってしまう。新人だと相手に変な対応をしてしまい、それを聞いた上司に怒られるのでは、と心配する人もいるだろう。慣れてしまえばどうということはないが、やはり最初は緊張するものだ。
会社員の女性に多い「電話恐怖」
電話嫌いを克服すべく前向きに行動する人もいる。事務職7年目という人物は、「電話が鳴る度にストレス」としつつも、「私の給料は全て電話対応に払われていると考えている」と意識を変えたという。お金をもらうための仕事と割り切れば上手くいくのだろうか。
スレ主と同じくコールセンター勤務だったという人は、対応例のマニュアルを自分で作ったという。ほかにも、先輩の電話応対を真似る、ひたすら電話を取って慣れていった、などの事例も寄せられている。
だが電話応対への緊張がひどい場合は治療が必要かもしれない。心療内科クリニックを運営する医療法人和楽会のサイトでは、人から注目されるような場面に対して強い不安や恐怖を感じる社会不安症の一つとして「電話恐怖」を紹介。症状について
「周囲に人がいるなかで電話を取ったり掛けたりするとき、強い緊張を感じて、言葉が出なくなったり、不安になったりするタイプです」
と説明している。会社職員の女性に多く、電話の相手や周囲の人からどう思われているかを気にする傾向があるという。
辛い気持ちを我慢して過ごすのは心身に良くない。あまりに緊張が続く場合は治療をする、転職をするなど、何かしらの対処が必要だろう。