「日本ファーストの会」の名称が物議 「なぜ国民ファーストじゃないのか」「極右のネーミング」という声相次ぐ
作家の平野啓一郎さんはツイッターで
「モロに極右のネーミングやな。対外的にどう見られたいのか?他の国で同じ類の名前の政党が例えば与党になったりしたらどう感じるかとか、微塵も想像してみないのか?」
と批判した。批評家の東浩紀さんも「この名前、国政政党として対外的にどうだろう」と疑問を呈す。「日本ファースト」という名称は自国が最優先だということを露骨に打ち出しており、印象が良くないという指摘はもっともだろう。
都政では「都民ファースト」を掲げていたのだから、国政では「国民ファースト」ではないのかと思った人も多かったようだ。ジャーナリストの江川紹子さんは
「国民ファーストではなく、日本ファーストという名前を選んだところに、その本質が出ている。名は体を表すというものね」
乙武洋匡さんも同様に「なぜ『国民ファースト』ではなく、『日本ファースト』になったのだろう」とつぶやいていた。
もっとも、「国民ファーストの会」自体はすでに存在している。7月の都議選にも出馬して落選した、お騒がせ候補者の後藤輝樹氏(34)が、今年5月に政治団体として総務省に届け出ているのだ。後藤氏の政治団体と重複するのを避けるために、「国民ファースト」を避けて「日本ファースト」にした、という可能性も考えられる。
「多様性や共生といった概念とは反対の排他的な名称だと感じました」」
トランプ米大統領の「アメリカファースト」というスローガンを想起した人も多かった。
「アメリカファーストのトランプとタメ張る、日本さえよければいい極右感」
「多様性や共生といった概念とは反対の排他的な名称だと感じました」
日本人や日本を最優先するという考え方は、排外主義につながりかねないと感じたのだろう。政党名だけで、これだけの波紋を呼んだ「日本ファースト」。今後、どのような政策を掲げ、どのような人を公認候補にするのか、注目が集まりそうだ。