いつもありがとう!と伝えたい職業「深夜のコンビニ店員」 中瀬ゆかりは「飲み屋のママやマスター。一種のカウンセラーみたいな感じ」
よくよく考えたら、宅配サービスって凄いよなァ。筆者は常々そう感じている。最近は配送料の値上がりも多く、ついつい「高くなった」とケチをつけてしまいそうになるが、超原点に立ち戻って考えてみると、家にいるだけで荷物が送られてくるというのがまず凄い。
飛行機で飛ばなきゃ行けないような遠くの地にある商品でも、たった数日で確実に届けてくれる。自分で現地に行って購入し、持って帰ってくることを考えると、コスパが良すぎるではないか!いつも本当にお世話になっています。感謝しています。
職業に対する感謝といえば、勤労感謝の日である11月23日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)で「あなたが感謝を伝えたい職業は何ですか?」というテーマが話題になっていた。(文:みゆくらけん)
「休みなく働く主婦」を挙げる視聴者も
コンビニの店員さんに感謝しているという男性視聴者からは、
「お天道様の明るいうちの外出に引け目を感じる失業者にとって、コンビニは深夜であっても社会と繋がれる貴重なパイプ。深夜にありとあらゆる業務に対応してくれて、感謝してもしきれません」
とコメントが届いた。他には、「根気よく仕事をマッチングしてくれ、ダメだったら励まし、また親のように叱ってくれるハローワークの人」に感謝しているという女性の声や、「毎日いろんな人のお尻と向き合って診察し続ける肛門科のお医者さんに感動して思わず涙ぐんでしまった」などの声が紹介されていた。
「勤労感謝の日でも朝からいつものように家事育児に追われ大変」と、主婦業に感謝する50代男性もいた。賃金こそ発生しないが、主婦も立派な職業の一つ。一年中休みなく働く姿には頭が下がる。
コメンテーターの新潮社・中瀬ゆかりさんが「最近とても感謝している」のは、飲み屋のママやマスターなど飲食店関係の仕事をしている人たちだという。中瀬さんはママやマスターらを
「ただお酒を飲ませるということではなくて、一種のカウンセラーみたいな感じ」
と表現。客の感情の受け皿的役目を担ってくれるばかりでなく、悲しみを時には笑いに変えて客の気持ちを軽くしたり叱咤激励したり、「いろんな役割をしてくれている」と労う。きっと中瀬にとっては、そういう存在の人がいてくれるからこそ張れる仕事も、乗り越えられた悲しみもあったのだろう。
「相手にとってそれは仕事なのだから当たり前」という現代人にありがちな考えは、傲慢さと紙一重なのかもしれない。時には原点に立ち戻った視点から、今ある恵まれた状況を眺めてみるのも大切なことではないだろうか。
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