面接でつい口が滑って出た言葉 「この給料じゃバイトと一緒ですね」「もうよろしいですか?」
ついつい口が滑って、言わなくても良いことを言ってしまうことってないだろうか。僕はあまりに多いので、最近は毎回「これはここだけの話なんだけど」と前置きした上で、言ってはならないことを言い尽くす。すると気持ちがすっきりする!
大抵この手の言葉って、言わないでおく方がお互いに幸せだったりすることだけど、人間だからどうしても言いたくなったり、思わず言っちゃったりする瞬間はあるものだ。たとえそれが、面接の場だとしてもである。(文:松本ミゾレ)
待遇に不満を言ってはいけない? そんなことはないのでは
先日2ちゃんねるで「面接で口が滑ってしまった余計な事」というスレッドを見かけた。このスレッドを立てた人物は、過去に「この給料じゃバイトと変わらないですね」と吐いてしまったことがあったらしい。
恐らく、よほどの酷い待遇を、面接当日に聞かされたんだろう。ただ、こういうことをキチンと相手に伝えることが出来ないと、そのバイト並みの給料で働かされることになる。
事実、世間には信じられないような、こちらの耳を疑うような条件を提示してくる企業というものがある。しかもその大半は、面接当日になっていきなり告知をしてくるというのだから、まるで詐欺のようなものだ。
僕も一応、新卒の時期には人並みに面接にも出向いていたけど、そこまでおかしな企業に出会うことはなかった。だけどフリーの物書きになってから、あり得ない条件を提示してくるクライアントに遭遇することがある。
たとえば1000文字書かせて100円しか出さない、みたいな悪条件を当たり前みたいな顔で突きつける奴がいるのだ。何より恐ろしいのは、その条件で引き受ける馬鹿がいるという点である。そういうのがいるから、悪質なクライアントを増長させてしまうのに……っと思ってしまう。
とにかく、幸いにも僕は個人事業主になって主張できるようになったので「そんな条件では無理です」と言うことぐらいはできるようになった。少ししかギャラを出さないクライアントに嫌われても、屁のようなものだ。
「はい、休日はパチンコと競馬ばかりしています」
ところで、スレッドを読み進めていると、他にも面接の際に、驚くような発言をしていたとする声もあった。いつもの如く、それらを引用して紹介したい。
「『残業は平均して何時間くらいですか?』って聞いちゃった。多分やる気ないやつだと思われただろうな」
「『もうよろしいですか』と自分から言った。ほんとうんざりしたから」
「はい、休日はパチンコと競馬ばかりしています」
残業の有無についての質問なんかは、個人的には別に「それぐらいいいじゃん」と思ってしまうんだけど、きっと日本の社会人的にはこれもNGなんだろう。こういう質問をしたら落とされるのだとしたら、そりゃあブラックが幅を利かせるはずである。
個人的には採用面接ってそんなに意味がないと思っている。面接前の書類段階で合否が決まっていることもあるし。ただ、この手の発言って、やっぱり結局自分に正直過ぎる人がやらかしてしまうものなのかなぁ。だとしたら、面接は人間性を見抜くという意味では、やっぱり必要なのだろう。不用意が過ぎる発言をしてしまった人を採用してしまわないためにも……。
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