若手アニメーターを支援するNPOがクラウドファンディングで寄付を募集中 「アニメを未来に残すためにも寄付をお願いします」
NPO法人「若年層のアニメ制作者を応援する会(AEYAC)」は12月、クラウドファンディングでの寄付募集を開始した。2018年2月27日までに100人以上から寄付を集めるのが目標だという。
一口3000円で、寄付した人には「2017年度活動報告書PDFデータ」が送られる。同報告書の表紙は、アニメーターの仕事をリアルに描いた「アニメタ!」の作者である花村ヤソさんが手がけた。
1年間に3000円以上の寄付者が2期連続で100人以上いると認定NPOに
同団体は、若手アニメーターのキャリア支援を目的に、2016年に創設された。会員には、若いアニメ制作者を中心に、アニメ制作会社の経営者やアニメーターを志す学生らがいる。
今年3月には「若年層アニメーター生活実態調査報告書」を発表している。同報告書によると、若手アニメーターで1日当たり10~11時間働いている人は34.0%に上る。また、平均月収は4~6万円未満に留まる人が17.7%と最も多く、20万円以上の人はわずか3.9%だった。アニメーターは、長時間働いているにも関わらず、低賃金に留め置かれているのが現状だ。
今回のクラウドファンディングの目的は、調査研究の質・量を向上させたり、セミナーや研修会の回数を増やしたりすることだという。また「2期連続で1年間に3000円以上の寄付を100名以上」という条件を満たすと認定NPO法人として認められ、「寄付金控除」が受けられるようになる。寄付控除でより寄付を受けやすくなれば、活動の幅も広がる。
同法人の理事長・秋吉亮さんは、寄付型クラウドファンディングを紹介する動画の中で、
「世界的にも注目されている日本のアニメ。今もそれに憧れて多くの若年層のアニメ制作者がアニメの仕事を目指し、そしてアニメを制作しています。今後もこの素晴らしいアニメというものを未来に残すためにも、ぜひ寄付をお願いします」
と呼び掛けていた。