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「”家事はきちんと”なんて無視していい」 林修の提言に「よく言ってくれた!」と賛同の声相次ぐ

林修さんが「家事はきちんとしなくてもいいのでは」と問題提起

林修さんが「家事はきちんとしなくてもいいのでは」と問題提起

番組で紹介された『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(佐光紀子=著)という著作によると、家事をきちんと用意しなければならないというのは、戦後に行われてきた「政府による刷り込み」なのだという。

朝ごはんについては、和食が理想だという考え方がある。しかこれは、農林水産省が「朝ごはん」が大事だと呼びかけ、地方自治体が”朝ごはんを毎日食べよう”という趣旨のキャンペーンを実施、さらに主婦雑誌が朝ごはん特集を繰り返してきた結果だという。

しかし専業主婦世帯が減少傾向にある一方で、共働き世帯が増加を続け、1992年には共働き世帯が専業主婦世帯を上回った。働きながら「きちんと」した食事を用意するのは、大変だ。林さんは、

「『きちんと』は呪縛になっているのではないか。そこでツラい思いをしている人もいるのではないか」

と問題提起していた。

タレントで母親でもあるギャル曽根さんからは「朝からきちんと食べないと学校でボーっとするのでは?子供たちにはきちんと食べさせないと」という声が上がった。しかし経済協力開発機構(OECD)の調査で、学力世界一のシンガポールでは、朝食も夕食も屋台で済ませることが多いという。家庭で食事を取らなくても、学力は問題なく伸ばせるということだろう。

日本では、炊事以外の家事もきちんとしようという意識が強い。1日に3回以上食器洗いをすると答えた人の割合は、日本が最も高く55.5%だった。しかし2位のイギリスでも27.3%に留まっており、スウェーデンではわずか7.7%だ。

「こう言ってもらうと気持ちが楽になる」

この番組はネットでも話題となり、「よく言ってくれた!」「こう言ってもらうと気持ちが楽になる」といった声が相次いでいた。

「育児してると夕ごはんを『きちんと』作れなくて、買ってきたお惣菜とか足しちゃうけど、それでいいんだ!林先生ありがとう!」

実際、日本人女性が家事や育児に費やす時間は諸外国よりも長い。内閣府の資料によると、6歳未満の子供を持つ女性が1日に家事・育児に費やす時間は、日本7.41時間に対して、ドイツ6.11時間、アメリカ5.39時間、ノルウェー5.26時間となっている。共働き世帯が増える中、家事をもっと簡略化した方が良いのかもしれない。

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