新入社員の7割以上、仕事よりプライベート優先 「実力主義の職場で働きたい」人も6割超
人口知能(AI)・ロボット技術の発展が目覚ましいが、これを踏まえ、5年後の日本のビジネス環境はどうなると思うか聞いたところ、「新しいビジネスが次々生まれ、日本の競争力が高まる」が47.4%で最も多かった。「現在のビジネスが通用しなくなり、日本の競争力が低下すると思う」の27.8%を上回っている。将来のビジネス環境を楽観視している人が多いようだ。
働きたい職場は、「個人が評価され、年齢・経験に関係なく処遇される実力・成果主義の職場」と回答した人が65%で、「ある年代まで平等に処遇される年功主義」の35%を大きく上回っている。
働く目的として最も多く支持を集めたのは、「やりがいや充実感を得ること」(40.9%)。2番目は「自分の能力を高めること」(33.5%)、3番目は「いろいろな人に出会うこと」(33.2%)だった。
プライベートと仕事のどちらが優先かという質問には、プライベート(「どちらかというとプリベート」を含む)と回答した人が75.8%に上り、仕事(「どちらかというと仕事」を含む)は24.2%に留まった。
理想的の上司や先輩について聞いたところ、「部下の意見・要望を傾聴する」(33.5%)、「仕事について丁寧な指導をする」(33.2%)、「部下の意見・要望に対し、動いてくれる」(29.0%)の順に多かった。
仕事をしていく上で不安なことは「上司・同僚との人間関係」が39.8%、「仕事に対する自分の能力・スキル」と「ビジネスマナーや常識」が共に36.6%だった。
女性の8割以上が、子どもが生まれても仕事を続けたいと回答
将来の育児と仕事について、自分自身の希望を聞いたところ、男性では「仕事を続けたい」(58.9%)、「続けられる環境があれば続けたい」(34.4%)で合わせて9割以上が仕事を続けたいと回答。女性でも「仕事を続けたい」(33.3%)、「続けられる環境があれば続けたい」(48.6%)と8割以上が働き続けたいと答えている。
逆に、配偶者に望むことを聞くと、男性では「仕事を続けてほしい」(9.5%)と「続けられる環境があれば続けてほしい」(42.3%)が合わせて5割を超えている。女性では「仕事を続けてほしい」(73.0%)、「続けられる環境があれば続けてほしい」(19.8%)となっていた。
育児休業を取りたい期間について聞くと、男性で「1年~2年未満」(27.2%)、女性で「2年~3年未満」(38.1%)という回答が最も多かった。
働いている会社が社会の役に立っているかが「とても重要だと思う」「やや重要だと思う」は合わせて93.8%に達した。