「子・孫に勤めてほしい企業」1位は地方公務員 理由は「家の近くに勤められる」「転勤がない」
「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」上位は以下のような結果となった。
1位「地方公務員」(17%)
2位「国家公務員」(16.6%)
3位「トヨタ自動車」(9%)
4位「パナソニック」(5%)
5位「グーグル」(4.4%)
6位「全日本空輸」(4.1%)
7位「サントリー」(3.5%)
8位「アップル」「日本航空」(3.4%)
10位「NTTドコモ」(3.3%)
20位内に入った業種としては、製造業が8社(トヨタ自動車、パナソニック、サントリー、アップル、花王、ソニー、タニタ、任天堂)と最も多く、その他交通インフラ系4社(全日本空輸、日本航空、東海旅客鉄道(JR東海)、東日本旅客鉄道(JR東日本))、総合商社3社(三菱商事、伊藤忠商事、住友商事)がランクインしている。
安定の人気を誇る公務員が1位2位なのは変わらなかったが、前回1位だった「国家公務員」が今回は2位になり、1位の「地方公務員」と逆転している。「地方公務員」を望む理由としては「安定しているから」が最も多いが、
「転勤がない」(60代女性)
「給料が高く、失業しない。クビにならない」(60代男性)
「家の近くに勤められる」(60代女性)
「女の子なので、結婚してからも転勤があっても近場だと、子供にとても良いと思う 」(50代女性)
など、子や孫に近くにいて欲しい思いが反映されていることがわかる。
3位は前回と同じく「トヨタ自動車」で、民間企業としては第2回調査から6回連続で1位と、不動の人気ぶりだ。「日本一の企業で安定している」(50代男性)、「世界のトヨタ」(60代男性)などの声から、絶大な信頼感がうかがえる。
社風や福利厚生、子どもがやりたい仕事かどうかも重視
公務員の支持率は、「地方公務員」と「国家公務員」を合わせると33.6%で、3位以下を大きく引き離している。上位の企業は、ほとんどが祖父母の代から安定した事業を続ける60年超企業で、やはり「安定性」を重視しているようだ。
今回の調査では、グーグル(前回13位→5位) 、アップル(22位→8位)、アマゾン(27位→20位)など、外資系企業が順位を上げている。調査を行ったリスクモンスターは「世界的な企業で活躍して欲しいとの期待もうかがえる」と分析している。ただ、グーグルを挙げた理由を見ると「自由な社風で勤めやすそうだから」(40代女性)、「福利厚生や社員を大事にしてくれそうだから」(30代女性)など、社風や福利厚生を重視している様子も見て取れた。
「パナソニック」や「ソニー」、「任天堂」など、近年業績が急回復している日本の製造業のランクアップも目立った。「任天堂」を選んだ理由には、「子どもがやりたい仕事だから」(40代女性)、「新しいものを開発する技術を持っていそうだから」(30代女性)など、子どもの志向や希望を汲むようなコメントも見られた。